かわいい…だけじゃない!絶妙にちょうどいい「Honda e」の実力

まるも亜希子さんとHonda e

各社から続々とリリースされているEV。自分のライフスタイルに合う? どんなメリットが? そもそも何がいいの? などなど、疑問が湧いてくることでしょう。そこで、生活者目線に定評のあるモータージャーナリストのまるも亜希子さんが実際に搭乗してレポート!等身大の目線でひもとく、EVのホントの実力とは?

スイッチを押せば灯りがともり、暖をとることも、調理をすることも、上の階にあがることだっていとも簡単に叶えてくれる、いちばん身近なエネルギーである電気。実はガソリンで動く自動車が一般的になるずっと前に、すでに誕生していたのがEVでした。当時はちょっと時代が早すぎましたが、世界的に環境問題が叫ばれ、バッテリーなどの性能も飛躍的に進化した今、私たちは暮らしの中にEVやPHVを招き入れる時代を迎えています。

まるも亜希子さんとHonda e

申し遅れました。今回から1台ずつ、電気で動く旬なクルマをご紹介させていただく、まるも亜希子と申します。カーライフを専門として20年以上にわたる取材経験をもとに、私たちの毎日にEVやPHVがやってきたらどうなるのか、生活者目線でお届けしてまいります。第1回は、EVである前にまず見た目のキュートさに釘付けな人が続出している、ホンダ「Honda e」です。

 

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●Check1:エコノミカル

EVならではの“家計を助ける”実力の持ち主

ガソリン車はどうやっても家計のお荷物でしかなかったのですが、EVは使い方とやりくり次第で、家計を助けてくれる実力の持ち主です。

電気自動車(EV)に充電する女性

Honda eは街中や高速道路に設置されている急速充電器と、自宅に設置した200Vの充電器で充電することができますが、急速充電器の場合は「Honda Charging Service」という充電カードサービスに入会すると、1分16円で充電可能。だいたい30分で80%の充電が完了するので、1回480円です。カードの発行手数料は無料、月会費は2年まで無料、3年目以降500円となっています。

電気自動車(EV)を充電する女性

ただしこれは極力使わないようにして、帰宅したら毎日充電器につなぎ、家庭での充電をメインに使うこともできます。料金は契約プランによっても変わりますが、たとえば1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の公表情報参照)と考えると、500km走行するのにかかる電気代は約2100円です。いかがですか? ガソリンを満タンにしたら1回で6000~8000円くらいはかかると思いますので、ランニングコストがかなり抑えられますね。しかも、太陽光発電を取り入れたり、電気を賢く使ったりすることによって、家計だけでなく地球環境にも貢献できるのです。
※電力量料金のみの金額です。基本料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は加味していません。

 

 

●Check2:プライス

450万円オーバー! しかしおトクな補助金&免税制度アリ

一般的に、クルマは家の次に大きな買い物といわれます。いくら家計と地球に優しい乗り物でも、やっぱり最初に気になるのは本体そのものの価格ですよね。Honda eは、ベーシックグレードで希望小売価格が451万円(税込)、上級グレードの「Advance」で同495万円(税込)と、ちょっとビックリする人も多い価格になっています。

Honda e

でも、安心してください。EVはガソリン車を買うのとは違って、国の補助金や免税・減税制度が味方になってくれます。まずは、次世代自動車の普及促進事業による補助金・助成金。東京都の場合、1台につき30万円(個人の場合)で、2021年度には45万円に増額予定となっています。そして購入時と1回目の車検時にかかる重量税が免除されるほか、購入翌年度の自動車税が75%減税というのもうれしいですね。

Honda e

Honda eは生産台数が限られており、計画生産という体制をとっているため、注文時期によっては納車まで時間がかかる場合もありますが、全国どこのHonda Carsでも取り扱っています。2021年4月時点では、注文すると3カ月ほどかかるとのことです。

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●Check3:ユーティリティ

大人4人がしっかり座れて荷物も積める、必要十分なサイズ感

見た目は小さいボディですが、無駄な装飾を省いたスッキリとしたインテリアや、前席の頭上が大きなガラスになったサンシェード付きのスカイルーフのおかげで、広々とした心地よさのある車内。まるでリビングでくつろぐような気分にさせてくれるのは、肌触りにこだわったシート生地や、手が触れる部分にあしらったソフトパッド、落ち着いたカラーコーディネートなどによるもの。夜になると、ほんわかとした光で包み込んでくれるような照明も、温かみのある空間を演出します。

Honda eの車内

後席は必要十分といったスペースですが、シートアタッチメントの国際規格であるISO-FIX対応でチャイルドシートを装着しても使いやすいので、ママ+子どもで買い物や送り迎えをするのにもぴったりです。

Honda eの後部座席

収納スペースは、数こそ多くはないものの、小物入れにもドリンクホルダーにも使えるコンソールボックスや、スマホがすっぽり入るセンターロアポケットなど、入れたいものにちょうどいい収納が揃っていて、使いやすさは抜群。センターコンソールにはUSBポートのほか、EVならではの高出力な100V対応コンセントもあるので、パソコンや家電がそのまま使えて便利です。

Honda eのトランク

そしてラゲッジスペースは、4人乗車時だと機内持ち込みサイズのスーツケースが2個積めるくらいの感覚。フロアの下に、普通充電用ケーブルが標準で搭載されています。ベビーカーなど大きな荷物を積む際は、後席の背もたれを倒せばフラットで奥行きも広がり、565Lの容量に拡大できますが、背もたれは分割型ではなく左右一体型になっています。

●Check4:エモーショナル

コンパクトカーらしくキビキビ。EVならではの加速&先進性

Honda eに初めて乗り込むと誰もが驚くのが、5つのスクリーンを水平配置した世界初のワイドビジョンインストルメントパネル。

Honda eのハンドル

ナビやオーディオだけでなく、スマホと同じようにさまざまなアプリが使えて、熱帯魚の水槽が映し出され、エサやりができる「Aquarium」など、これまでにない楽しさが手に入ります。声で話しかけるといろんな質問に応えてくれる「Hondaパーソナルアシスタント」や、車内Wi-Fiといったコネクテッド機能も充実。出かけるたびにワクワクしそうですね。

Honda eのディスプレイ

そして、再び驚くのがサイドミラーの映像が車内のディスプレイに映し出される「サイドカメラミラーシステム」。慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、視線移動が少なく、ガラスの曇りなどでサイドミラーが見えにくくなることもありません。ボディの幅より外側に突起物がないため、狭い道でのすれ違いなども安心。また、リヤにモーターを搭載してリヤで駆動する、RRレイアウトが実現した最小回転半径は軽自動車並みの4.3m。

Honda e

抜群の小回り性能とあわせて、どこでもスイスイと運転しやすく、電気モーターならではの瞬発的な加速性能はスカッと爽快。「NORMAL」と「SPORT」の走行モードを使い分けられ、アクセルペダルだけで加速・減速・停車までできる「シングルペダルコントロール」を使いこなせば、1台でいろんな楽しさを味わえるのが魅力です。

 

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●Check5:ハウスベネフィット

クルマを蓄電池として使え、スマホとの相性もバツグン!

充電が必要なEVは、住宅設備と高い親和性を誇ります。Honda eは、クルマと家をV2H(Vehicle to Home)の機器でつないで、家庭の電源として使うこともできます。災害などで停電してしまっても、Honda eのバッテリーの電気でエアコンなどの家電が使えるので、万が一の備えとしても安心。また太陽光発電を利用している家庭なら、余剰電力をHonda eに蓄電でき、より賢く使えて家計の光熱費もおトクになるかも!

Honda eのディスプレイ

もし家庭にこれから充電設備やV2Hを設置するならば、Honda eの充電/給電ポートはボンネット先端にあるので、駐車スペースや向きを考慮して設置するといいですね。

Honda eの充電口

ちなみにスマホを使って、家に居ながらにしてエアコンのオン/オフやタイマー設定、ナビの目的地設定、充電ポートのリッドを開けることなどができます。また、スマホそのものがデジタルキーとしても使えて便利。真夏にあらかじめ家の中からエアコンをつけ、出かけるころまでに車内を快適な温度にしておく、といった使い方ができるのです。

 

 

フレンドリーでコンパクト。日常使いにピッタリな、愛着の湧く一台

フレンドリーで愛着が湧くデザインと、コンパクトサイズで運転しやすく、先進技術が安全性から車内エンターテインメント、つながる便利さまでも実現している、未来感にあふれたHonda e。バッテリーをあえて小さめにしているため、ロングドライブをするには繰り返し充電する時間の余裕が必要になりますが、買い物や送り迎え、通勤で1日の走行距離が100kmくらいまで、という人にはぴったり。

まるも亜希子さん

走行モードや充電方法、時間帯、V2Hなどを駆使して、いかに効率的に電気を使うか、というゲーム感覚の楽しさもしっかり味わえるので、EVビギナーにもオススメの1台ですよ。

●家庭と暮らしのハマり度 総合評価

総合評価

 

●関連リンク
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www.tepco-ht.co.jp

 

 

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。

 

この記事の監修者
まるも 亜希子
まるも 亜希子

カーライフ・ジャーナリスト。映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツに参戦するほか、安全運転インストラクターなども務める。06年より日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」代表として、経済産業省との共同プロジェクトや東京モーターショーでのシンポジウム開催経験もある。