
SNSなどで「太陽光発電を導入して後悔した」というコメントを目にすると、検討中の方は不安になりますよね。しかし、実態はどうなのでしょうか? 本記事では太陽光発電の導入者96人への独自アンケートを紹介するほか、リアルな失敗理由を徹底分析しました。電気代の高止まりが続く昨今、損をせずに賢く家計を守るにはどうすべきか。リアルな体験談をもとに、今選ぶべき対策を解説します。
- 【独自調査】96人に聞いた「太陽光発電を導入して後悔した?」
- 太陽光発電で後悔する「7つの失敗パターン」
- 【2026年の新常識】なぜ今「やらなきゃよかった」と感じる人が減っているのか?
- 失敗しないための「6つのリスク回避術」
- 初期費用とメンテナンスの不安を解消する、太陽光発電のサブスクも選択肢
- 後悔の正体を知れば「正解」が見えてくる
【独自調査】96人に聞いた「太陽光発電を導入して後悔した?」

「太陽光発電をやらなきゃよかった」という声をネットで見かけることがあります。しかし、実際の導入者の本音はどうなのでしょうか。まずはEV DAYS編集部が独自に実施したアンケートの結果を見ていきましょう。
【調査概要】
調査対象:太陽光発電を導入して10年以内の男女96名(男性55名・女性41名)
調査時期:2026年3月
調査手法:インターネットによるアンケート調査
Q1. 太陽光発電を導入して後悔していますか?

太陽光発電の導入に関する満足度を聞いたところ、「大変満足」「概ね満足」を合わせると78.1%に達し、約8割が肯定的な評価を示しています。一方、「やや後悔」「非常に後悔」と回答した層はわずか6.3%に留まりました。ネガティブな口コミが目立ちやすいSNSやインターネット上の情報とは異なり、実際の導入者の大多数は満足しているという結果となりました。
Q2. 「満足している」と答えた方の具体的な理由は?

では、満足していると答えた約8割を占める層はどんな点を評価しているのでしょうか。最も多かったのは「売電収入が家計の足しになっている」(64.0%)で、次いで「毎月の電気代が大幅に安くなった」(49.3%)と続きます。「売電収入」への満足が最上位ながら、「自家消費による購入電気代の節約」を実感している層も約半数にのぼる点は注目です。FIT売電単価の低下および電気代の高止まりが続く現在、恩恵の感じ方が「売電」から「自家消費」へと移行しつつある傾向と言えるでしょう。
Q3. 「後悔している」と答えた方の具体的な理由は?

一方、後悔・不満を感じている層はどうでしょうか。わずか6名ではありましたが、そのなかでも最多回答は「売電収入が想定以下」(66.7%)で、導入前のシミュレーションと現実のギャップが最大の不満要因となっています。また、「突発的な修理費の発生」(50.0%)や「業者トラブル・割高契約」(33.3%)も上位に挙がっており、後悔につながった要因のなかには、事前の情報収集や業者選びで軽減できるものもあります。この点は非常に興味深い結果と言えるでしょう。
太陽光発電で後悔する「7つの失敗パターン」

続いてアンケート結果と導入時に注意すべき一般的なリスクをもとに、7つの失敗パターンを紹介します。
① 売電収入がシミュレーションを下回って後悔した
アンケートでも挙がっていたように、売電収入に関する声は一定程度あります。十数年前には「売電で稼ぐ」時代がありましたが、その名残で楽観的な収支計画を立ててしまうケースもあるのでしょう。
ここ数年、太陽光発電設備の設置費用が下がってきたことに起因して、FITの売電単価も下降傾向にあります1)。シミュレーションはくれぐれもFIT認定年度の単価を確認して行いましょう。
また、天候不順や、近隣に高い建物が建つ、隣接した樹木が成長して影ができるといった「想定外のリスク」も存在します。この点は予測が難しいものですが、売電収入を期待しすぎると、「思っていたより口座にお金が振り込まれない」という後悔につながるかもしれません。
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② パワコンの交換費用を考慮していなくて後悔した
太陽光パネルもパワーコンディショナー(パワコン)も、どちらも太陽光発電に欠かせない機器ですが、パワコンのほうは一般的に10~15年周期での交換が必要とされています。経済産業省の資料によると、2025年の住宅用パワコンの交換費用は1台あたり38.4万円が目安とされており、種類や容量、販売業者によっても変わります2)。この交換費用をあらかじめ考慮しておかないと、予定外の出費になり後悔につながる可能性があります。
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③ 安い業者を選んで雨漏りを招き後悔した
信頼できる施工業者が、太陽光パネルメーカーの施工ガイドラインに則って正しく設置を行えば、雨漏りを引き起こすような事態になることはほとんどありません。しかし、「とにかく安い業者を」と価格だけで選んだ結果、屋根の防水処理が疎かになり、数年後に雨漏りが発生するトラブルは存在します。修理費用が数百万円にのぼるケースもあり、太陽光発電で得られるメリットが大幅に減ってしまう可能性があります。業者を選ぶ際は、価格と同様に、施工実績や保証内容も重視したいポイントと言えるでしょう。
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④ 反射光・稼働音で近隣トラブルを起こして後悔した

太陽光パネルが反射した光が隣家の窓を直撃したり、パワコンから発生する微かな稼働音が原因で近隣住民とトラブルになったりするケースです。一度近隣トラブルが悪化すると、最悪の場合は設備の撤去を余儀なくされることも…。設置前に業者と一緒に反射光の影響範囲やパワコンの設置場所を確認しておくことが、トラブル回避の一助になるでしょう。
⑤ 割高な契約を結んで後悔した
太陽光発電の設置業者のなかには、強引な営業や不透明な見積もりで、市場価格よりも大幅に高額な契約をさせるケースがあります。訪問販売では「今だけの大幅値引き」「モニター協力」という営業トークに押され、市場価格より高く契約してしまうこともあるようです。こうした業者は契約後のアフターフォローが不十分なことも多く、場合によっては倒産リスクも考えられます。必ず信頼できる複数の業者から相見積もりを取り、価格の妥当性を確認したうえで契約することが大切です。
⑥ 将来の撤去・廃棄費用を考えずに導入して後悔した
太陽光パネルは耐用年数が20年以上にもなる長寿命な設備です。しかし、故障や建物の解体などによりいつかは撤去・廃棄のタイミングが訪れます。撤去工事費用・廃棄費用など、撤去には相応のコストが発生します。また、太陽光パネルは原則、産業廃棄物として処理する必要があるため、撤去を検討の際はまずは取り付けを行った施工業者に相談しましょう3)。長寿命な設備だからこそ、「終わり」まで含めたコスト設計が必要です。
⑦ 補助金をもらえずに後悔した
例年、国や自治体などからさまざまな補助金が出ていますが、申請条件などは非常に複雑です。「後でやればいい」と思っていたら人気で予算が早期に終了してしまった、あるいは業者が申請に慣れておらず手続きをミスした、といったような理由で補助金を活用できず、負担額が想定より大きくなるケースもあります。
<番外編> 太陽光発電と蓄電池をセットで導入せずに後悔した
太陽光発電だけを設置し、昼間に発電した電気を使い切れずに安く売電している状況だと、十分なメリットを受けられない可能性があります。電気代が高止まりしている今、多くの場合で「つくった電気を自分で使う(自家消費)」ほうがおトクです。夜間に電気を多く使う場合など、使用パターンによっては、蓄電池をセットで導入したほうが満足度が高い場合もあるでしょう。
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参考資料
1)経済産業省 資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 買取価格・期間等(2025年度以降)」
2)経済産業省 資源エネルギー庁 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」P31
3)太陽光発電協会「住宅用太陽光発電システムの廃棄を検討している方へ」
【2026年の新常識】なぜ今「やらなきゃよかった」と感じる人が減っているのか?

ここまで代表的な失敗パターンをご紹介しましたが、導入した方の多くからは、満足の声が挙がっています。そのおもな理由は、以下の2つです。
「売電」から「自家消費」への意識のシフト
日本の電気代は再エネ賦課金や燃料費の影響で、高止まりの傾向にあります4)。FIT売電単価の低下にともない、太陽光発電でつくる電気は「売る」よりも「自分で使う(自家消費)」ほうがコストメリットが出てきています。自宅の電気の使用パターンに合わせて自家消費率を高めることで、家計の固定費を下げる考え方が主流となっています。
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自治体による「手厚い補助金」の活用
近年は、国よりも「自治体」の補助金が強化されているケースがあります。特に東京都では、2025年4月から新築住宅を対象とした「太陽光発電設備の原則設置義務化」制度が導入されています5)。神奈川県川崎市でも同様の義務化制度が導入されており、こうした流れは全国に広がりつつあります6)。東京都では100万円近い補助が出るケースもありますので、最新の補助金情報を確認することが、導入時の判断材料のひとつになります。
参考資料
4)経済産業省 資源エネルギー庁「日本のエネルギー」P5
5)東京都「広報東京都2025年3月号 太陽光パネルの設置を義務付ける制度が2025年4月から始まります」
6)川崎市「新たに川崎市に家を建てる方・購入する方(市民の方向け)」
失敗しないための「6つのリスク回避術」

後悔を未然に防ぎ、太陽光発電の導入に満足するために、以下の6点を徹底しましょう。
回避術① 複数のシミュレーションをする
業者1社だけのシミュレーションをそのまま鵜呑みにするのは、リスクがあります。複数の業者に依頼し、その結果を比較検討することが望ましいでしょう。現実的な数字に納得した上で導入することが、将来の「思っていたのと違う」という後悔を防ぐことにつながるでしょう。
回避術② 施工実績と「保証内容」を徹底比較する
業者選びでは、施工実績と保証内容の両方を確認することが大切です。施工件数や口コミに加え、パネルメーカーの施工ガイドラインに則った工事を行っているかどうかも、業者に確認しておくといいでしょう。保証については「太陽光パネルの出力保証」だけでなく、施工が原因でトラブルが起きた際の「工事保証(雨漏り保証など)」や、自然災害によるトラブルに対する保証があるかも確認しておくと安心です。万が一、トラブルが起きたときの連絡窓口の整備状況もあわせて確認しておくといいでしょう。相見積もりを取り、価格の妥当性だけでなく、長期的なサポート体制を基準に業者を選ぶことが、不具合や近隣トラブルへの備えにつながります。
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回避術③ 事前に周辺環境を確認して近隣トラブルを防ぐ
太陽光パネルによる反射光は、近隣住民とのトラブルの原因のひとつになります。これを防ぐには、太陽光パネルを設置する前に、業者と一緒に周辺の環境をしっかりと確認することが大切。特に、北側の屋根に太陽光パネルを設置する場合や、隣家が自宅より高い位置にある場合、屋根の傾斜が急な場合などは、反射光が起こりやすいことに留意しましょう7)。また、最近は反射光を低減する防眩(ぼうげん)タイプの太陽光パネルも登場しているため、こうした製品を検討するのもいいでしょう8)。
回避術④ 補助金情報を早めに確認する
太陽光発電の導入にあたっては、国や自治体からさまざまな補助金が用意されている場合があります。補助金をうまく活用することで、初期費用を大幅に抑えられる可能性があるため、導入を検討し始めた早い段階で確認しておくことをおすすめします。
ただし、補助金は予算が尽きると年度途中でも終了するケースがあります。また、申請条件も複雑なため、契約前に「申請できる補助金」と「申請タイミング」を業者に確認するとともに、自分自身でもお住まいの自治体のホームページなどで確認しておくことが大切です。お住まいの自治体によっては、蓄電池とのセット導入で補助金額が大きくなるケースもあります。
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回避術⑤ 「所有」しないという選択肢も検討する
初期費用の重荷や、将来のメンテナンス不安を解消するために、「購入=所有」以外の導入方法を検討してみるのもひとつの選択肢です。具体的には、PPA(電力販売契約)やリースといった定額利用サービスがあり、原則、初期費用ゼロ円で太陽光発電を利用できます。自分ですべてを管理・所有するリスクを避け、プロの管理下で利用することで、突発的な支出を抑え、家計を安定させる考え方です。
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回避術⑥ 自宅の電気の使用パターンに合わせて蓄電池を検討する
日中に自宅に人がおらず、電気をほとんど使用しない場合、太陽光発電を導入しても、十分に自家消費できないケースが考えられます。余った電気を電力会社へ売ることもできますが、最近は、売電するより自分で使った方が経済的なメリットが大きいです。そのため、蓄電池を併用して蓄えておいた電気を夜間に使うほうがおトクになるケースもあります。業者に蓄電池を設置した場合のシミュレーションを依頼し、具体的なメリットを比較・検討しましょう。
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初期費用とメンテナンスの不安を解消する、太陽光発電のサブスクも選択肢
前述の「所有しない」という考え方を、実際のサービスとして体現しているのが、PPAやリースといった定額利用サービスです。「失敗したくないし、まとまった現金を使うのも、突然の故障も怖い…」という方にとって、こうしたサービスも選択肢のひとつといえるでしょう。
【おすすめ情報】太陽光発電・蓄電池を自宅につけるなら、電気のプロにおまかせ!
東京電力グループが提供する「エネカリ/エネカリプラス」は、太陽光発電や蓄電池などを初期費用0円※で導入することができる機器定額利用サービスです。メンテナンスや保証もついているので維持コストを含めて将来の家計を計画的に設計することができます。
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※「エネカリプラス」は別途足場代等の費用がかかる場合があります。
後悔の正体を知れば「正解」が見えてくる
太陽光発電で「やらなきゃよかった」と後悔する人は、事前の知識不足や業者選びのミス、そして「売電収入」に過度に期待していた場合が多いようです。
現在、「最新の補助金をフル活用し、自家消費をメインに据える」ということができれば、太陽光発電は家計を守る心強い選択肢になります。
ネガティブな口コミに惑わされず、まずは家計にどれだけのメリットがあるのか、信頼できるプロの業者にシミュレーションを依頼することから始めてみましょう。
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