電気自動車（EV）などモーターを主動力とする車が「走行する」ために必要な部品をひとつにまとめて一体化したものです。具体的には、（1）モーター、（2）インバータ、（3）トランスアクスル（モーターの回転を適切に減速してタイヤに伝えるトランスミッション）という3つの主要部品をパッケージ化したものを「eアクスル」といいます。
EVのパワートレインを構成するのは、大きく分けて「電気を蓄えるバッテリー」「電力を制御するインバータ」「電気エネルギーをタイヤが回転する力に変換するモーター」「トランスアクスル」の4つです。自動車メーカーはこうした部品をそれぞれ自社で製造したり、サプライヤー（関連企業や外部企業）から購入したりしていますが、部品同士の相性が問題になることがあります。また、車体に組み込むには事前に一体化しておく必要もあります。
これらの作業を大幅に省略し、部品同士の相性などの問題を解決してくれるのがeアクスルです。ただし、eアクスルの名称はおもにサプライヤーが手がけた場合に使用され、自動車メーカーが製作、アッセンブリー（一体化）したものはeアクスルと呼ばれない場合が多いです。
