V2G

ヴィークル・ツー・グリッド(Vehicle to Grid)の略称で、電気自動車(EV)プラグインハイブリッド車(PHEV)などのバッテリーに蓄えられた電気を、充放電設備を通じて「グリッド」と呼ばれる電力会社の送配電線網に供給する技術や考え方のことです。

 

国内では現在、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの導入が進んでいますが、再生可能エネルギーは発電量が天候に左右されるため、電力需給のバランスを保つのが難しいという課題があります。そこで注目されているのが、EVやPHEVを乗り物ではなく「動く蓄電池」と捉え、電力需給のバランスを調整するインフラとして活用する技術です。

 

V2GによってEVやPHEVを電力の調整役として活用できれば、再生可能エネルギーの発電量が過剰な場合は車に充電し、発電量が少ないときは車からグリッドに供給するなど、電力需給のバランスを安定させることが可能になると見込まれています。