ヴィークル・ツー・エックス(Vehicle to X)の略称で、ヴィークル・ツー・エブリシング(Vehicle to Everything)と言い換えることもできます。通信ネットワークを通じて車とさまざまなものとの間で通信や連携を行う技術の総称のことで、V2Xの「X」は車の接続先を意味します。
たとえば、車同士の通信はV2V(ヴィークル・ツー・ヴィークル)、車と道路周辺のインフラ機器との通信はV2I(ヴィークル・ツー・インフラストラクチャー)、車と歩行者の通信はV2P(ヴィークル・ツー・ペデストリアン)、車とネットワーク間の通信はV2N(ヴィークル・ツー・ネットワーク)といいます。車同士が通信すれば、衝突しないよう車間距離を保持したり路面状況を共有したりすることができ、車とインフラで通信を行えば信号の待ち時間や歩行者などの情報を知ることが可能になるので、より安全かつ効率的に車を運転することができます。このようにV2Xは運転支援や自動運転に不可欠な技術として注目を集めています。