〈連載「新電化生活、はじめました」第7回〉今回は自宅の新築を機に太陽光発電とオール電化を導入した、林さんのお宅に伺いました。必要な設備を自分で購入するのではなく、PPA(電力購入契約)モデルの「エネカリプラス」を利用して、太陽光発電を導入した理由は、どこにあったのでしょうか?
インタビューに答えてくれたのは、林 直文さん(34歳)
今回お話を伺ったのは、群馬県にお住まいの林 直文(はやし なおふみ)さん。歯科衛生士の奥さまの果林(かりん)さんと、10カ月になるお子さんの悠誠(ゆうせい)ちゃんをお持ちの、柔和な表情が印象的な新米パパです。
お住まい | 群馬県 |
家族構成 | ご夫婦+お子さん1人 |
導入方法 | 新築時にエネカリプラスを利用して導入 |
導入した設備 | ・太陽光発電(9.8kW) ・おひさまエコキュート |
導入時期 | 2023年6月 |
※太陽光発電は東京電力エナジーパートナーのサービス「エネカリプラス」を利用。「おひさまエコキュート」は別途購入。
小さな子どもが安心安全に暮らせる住環境を目指して
お子さんの誕生を機に、新築住宅の購入を決意したという林さん。新居を建てるにあたり、当初からオール電化と太陽光発電の導入を考えていたといいます。
「小さな子どもと暮らす家を建てるなら、火を使わないオール電化のほうが安心だと考えていました。とはいえオール電化だと電気代が増えるのではないか、停電で家の機能が使えなくなるのではないかといった心配もありますよね。そこで自然と、太陽光発電の導入もあわせて検討するようになったんです。
数年前から妻の実家が太陽光発電とオール電化を導入しており、メリットを聞いていたことも決め手のひとつでした。災害に強い家にするためにも、太陽光発電の導入は魅力的だと感じましたね」
新築のメリットを活かし大容量のソーラーパネルを安価に導入
ここで気になるのが、林さんの場合には太陽光発電を「エネカリプラス」※1で導入したこと。聞いてみれば、そこには納得の理由がありました。
「ソーラーパネルの一括購入も検討していたのですが、見積もりを比較すると、売電収入を期待しなければ我が家の場合はエネカリプラスのほうが、設備投資にかかるコストがトータルで安価だということがわかったんです」
さらに新居の屋根の大きさも、エネカリプラスを選ぶきっかけとなったのだとか。
「老後の暮らしを考え、1階に寝室や和室といった生活の拠点をつくる設計にしていたことから、結果的に大きな屋根にできる構造だったんです。そこで、ハウスメーカーから提案を受けたのが、大きな屋根を活かし、住宅用としては最大容量の10kW近くまでソーラーパネルを設置することでした。
エネカリプラスの場合、容量を大きくしても、機器の月額利用料金がそれほど変わらないというんです。だったら、載せられるだけ載せたほうがおトクだなと(笑)」
さらに、太陽が出ている昼間に稼働させる給湯機「おひさまエコキュート」を一緒に導入することで、「くらし上手」という、一部定額制の電気料金プランが利用できることも教えてもらい、契約を決めたそうです。
「『くらし上手』なら、一定量までは定額で電気を使えるのがうれしいところ。我が家の場合、大容量のソーラーパネルを設置したこともあり、今のところ、定額の範囲を超えたことはほとんどありません。単純比較はできませんが、集合住宅に住んでいた頃に比べると、現在の光熱費は半分以下になり、これに『エネカリプラス』の月額利用料金を加えても前より安くなっていますよ」
※1「エネカリプラス」は東京電力エナジーパートナーのPPAサービス。月額利用料金で太陽光発電等の電化機器を初期費用ゼロ円※2で設置できる。なお、10〜15年の契約期間が過ぎると、対象の機器を譲り受けることができる。
※2 別途足場代等の費用がかかる場合がある。
光熱費は以前の半分以下に。EVシフトで思わぬメリットも
太陽光発電とオール電化の組み合わせで、光熱費が以前の半分以下になったという林さんのお宅。新居でのライフスタイルはどのように変化したでしょうか?
「我が家では蓄電池を導入していないので、太陽光発電が活躍する昼間に電気を使うように心がけています。いちばん大きい変化といえば、やはり冷暖房の使い方ですね。スマートフォンで太陽光発電の量を確認できるので、十分な発電量があれば、家に人がいない状態でも、エアコンをフル稼働させています。屋内の室温を一定に保って蓄熱しておけば、夜間のエアコンの稼働をセーブできますから。
家事についても同様です。IHクッキングヒーターを設置しているので、じっくりと煮込むような料理は、なるべく昼間に済ませています」
さらに、太陽光発電の導入にあわせて、主に奥さまが利用する2台目の自動車を軽EVの「サクラ」に買い替えたという林さん。こちらも、かなりのメリットを感じているといいます。
「太陽光発電によって燃料費がさらに節約できるのはもちろん、うちのように小さな子どもがいる家庭だと、EVはとてもありがたい存在となっていますね。ガソリン車に比べて車内が静かなので、子どもが落ち着いて寝ていてくれるんです」
長い目で考えるなら、太陽光発電は新築時の導入がおすすめ
実は大容量のソーラーパネルを導入したのには、将来的に1台目の自動車もEVにする計画があるから、と林さん。
「性能もコストパフォーマンスも年々向上していますから、次の買い替え時には、自分が乗る自動車もEVにする予定です。
今回、あえて蓄電池を導入しなかった理由のひとつも、そこにあります。『エネカリプラス』の契約終了後は設備を譲り受けることができるのですが、その際にV2Hを導入しようと考えているんです※3。V2Hがあれば、EVを蓄電池として利用できますからね」
※3「エネカリプラス」の契約期間中はV2Hの設置はできません。
林さんのお話を聞くと、家族の未来を考え、太陽光発電の導入を決めたことがよくわかります。最後に、太陽光発電の導入を検討されている方へ向けて、アドバイスをいただきました。
「我が家のケースを踏まえた感想になりますが、新築の際にあわせて太陽光発電を導入したのがよかったと思っています。いちばんの理由は、ハウスメーカーと一緒にベストな選択を検討できたこと。太陽光発電を導入することを前提に設計したので、大容量のソーラーパネルを設置するのに適した屋根にすることができました。
もうひとつの理由となるのが、『エネカリプラス』を選んだことです。『エネカリプラス』の場合、基本の初期費用はゼロですが、設置工事に必要な足場代などの費用は別途かかるそうです。しかし新築の際にあわせて導入すれば、足場を共有できるので、太陽光発電のためだけに足場代を払う必要がなくなります。
おそらく、これから新築で住宅を購入しようと考えている方なら、太陽光発電にも興味があるはず。長い目で考えるなら、やはり新築時に導入したほうがいいと思いますよ」
太陽光発電の導入を手軽にする「エネカリプラス」
林さんが利用されている「エネカリプラス」は、太陽光発電の導入を手軽にしてくれる東京電力エナジーパートナーのサービスです。
初期費用はゼロ円(※4)で、毎月、定額の利用料を支払うだけで、太陽光発電などの機器を導入でき、メンテナンス費用も含まれています。また、契約期間が満了すると、機器を自分のものにすることができるのです。
さらに、太陽光発電と「おひさまエコキュート」を設置していれば加入できる専用電気料金プラン「くらし上手」も魅力的なポイントのひとつ。太陽光発電のコストメリットを最大限享受できる、東京電力エナジーパートナーならではのサービスです。
▼「エネカリプラス」について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。