蓄電池

太陽光発電でつくった電気を蓄えたり、必要なときに家電などに電気を供給したりすることができる設備で、「二次電池」とも呼ばれます。蓄電池にはいくつかの種類がありますが、そのうち家電などにも給電できる容量がある家庭用の蓄電池を「定置型蓄電池」といいます。

 

定置型蓄電池は太陽光発電の弱点を補完するシステムでもあります。太陽光発電は昼間しか発電できませんが、定置型蓄電池を組み合わせることで日中に発電した電気を貯めておき、その電気を夜間に使うことも可能になります。また、災害など停電時の非常用電源としても定置型蓄電池が注目されています。

 

もっとも、電池容量で考えると、定置型蓄電池より電気自動車(EV)プラグインハイブリッド車(PHEV)のバッテリーのほうが格段に容量が大きいのも事実です。普通車のEVのバッテリー容量が40〜100kWh程度あるのに対し、定置型蓄電池の容量は10kWh程度しかないケースがほとんどです。ただし、通勤などにEVやPHEVを使う場合、太陽光発電の発電量が多い昼間に電気を蓄えられないため、定置型蓄電池を導入するメリットがあります。