太陽光発電導入で芽生えた「省エネ意識」。家族が感じた意外なメリット

太陽光ユーザー:菱沼さん

太陽光発電を自宅に導入している方に、リアルな感想を伺う連載「新電化生活、はじめました」。第2回は、自宅を新築してから6年目、2021年3月に太陽光発電を導入した菱沼さんのお宅に伺いました。菱沼さん一家は太陽光発電を導入して、初めて気づいたことがあったそう。その“意外な気付き”とは何だったのでしょうか?

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インタビューに答えてくれたのは、菱沼和幸さん(37歳)・玲さん(37歳)

お話を聞いたのは、神奈川にお住まいの菱沼和幸(かずゆき)さんと玲(れい)さん。車やバイクが好きで情報感度の高い旦那さまと、デザイン感覚に優れ、ご自宅を素敵にコーディネートされている奥さまです。

菱沼さんご夫婦

 

お住まい 神奈川県
家族構成 ご夫婦+お子さん3人
導入方法 新築6年目にリフォーム導入(エネカリ利用)
導入した設備 ・太陽光発電(4.97kW)
・V2H(同時期に導入)
・エコキュート
導入時期 2021年3月

 

きっかけは神奈川県の「0円ソーラー」事業

菱沼さんの娘さんと猫

 

新築6年目で太陽光発電を導入された菱沼さん一家。けれど、和幸さんはずっと太陽光発電を導入されたいという希望をお持ちだったと言います。

和幸さん「太陽光発電は、魅力的なシステムですよね。電気代削減にもなりますし、エコですし、災害時の安心にもなります。だから、ずっと導入したいと思っていたんです。ただ、タイミングが合わなかったのと、きっかけがなかったんです。

最終的なきっかけになったのは、神奈川県が2020年度から始めた『0円ソーラー』事業のチラシを見かけたことでした。初期費用0円での太陽光発電導入を推進する、というもので、『これだ!』と思いまして。対象事業者を比較検討する中で、東京電力の担当者さんからお話を聞かせていただき、コスト面でも問題なさそうだったので、エネカリ(※1)を利用して導入することに決めました」

※1 東京電力グループが提供している機器の定額利用サービス。初期費用ゼロ円(※2)で、月額利用料を支払って太陽光発電や蓄電池などが導入できる。なお、10〜15年の利用期間が終了すると、機器は譲渡される。

 

▼「エネカリ/エネカリプラス」について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。



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※2「エネカリプラス」では別途足場代等の費用がかかる場合があります。

 

なるほど。ただ、太陽光発電では一括購入という選択肢もありますよね。エネカリにしたのはなぜでしょうか?

和幸さん「もちろん費用面で比較させてもらいました。ローンを組んで一括購入する場合と、エネカリで導入した場合ですね。たくさんシミュレーションを準備してもらったのですが、最終的にウチの場合はエネカリのほうがコスト的によさそうだったんです。あと、東京電力さんという信頼できる企業にお任せできる、という安心感もありましたね」

太陽光発電導入の菱沼家のポイントは?

菱沼さんインタビュー

 

念願の太陽光発電の導入を実現された菱沼さんですが、導入するときには欠かせないポイントがあったと言います。

和幸さん「ずっと考えていたのは、太陽光発電は、EV(電気自動車)やPHEV・PHV(プラグインハイブリッド車)の大容量バッテリーを蓄電池代わりにすることができるV2Hと一緒に導入したい、ということでした。やはり災害時の安心という意味では、蓄電機能は備えておきたいですからね。

なかなか好みの車がリリースされなかったのですが、5人乗りのプリウスPHVが発売になったので、補助金を使って購入しました。V2Hも同じタイミングで設置しましたよ」

たしかに太陽光発電だけだと、夜間は発電できないため、夜中の停電などには対応できません。熟考した上での導入だったようです。旦那さんはかなりこの辺りの仕組みにお詳しいようですが、奥さまは、太陽光発電の導入の話があったときに、どのような気持ちだったのでしょうか?

玲さん「細かい仕組みはよくわからないので、基本は夫にお任せでした(笑)。でも、エネカリなら初期費用がかからないですし、災害対策になって、電気代も安くなるならいいと思って、後押ししましたよ」

 

 

使用電力量の“見える化”で芽生えた省エネ意識

使用電力量 モニター

 

太陽光発電を導入してから約1年が経過。導入した率直な感想をお聞かせいただきました。

玲さん「電気代はガクッと下がりましたし、支払っている電気代よりも売電料金のほうが高くなっていて、おトク感を実感しています。エネカリの利用料金はあるので、その分の支払いはありますが、災害時の安心になっているのでいいかな、と思ってますよ」

和幸さん「太陽光発電を導入して初めてわかったのですが、意外な効果もありました。発電量と家の使用電力量は、専用モニターでほぼリアルタイムで確認できるのですが、これが面白いんですよね。

たとえば、モニターが青く点灯しているときは、太陽光発電で家の使用電力量をまかなえていて、赤く点灯しているときは、まかなえずに電気代が発生しているときです。

使用電力量が目に見えてわかるので、家族で『掃除機やテレビには何kW使っているんだろう?』と実験していました。そしたら、エアコンの“エコ運転”が本当にエコなことに気付いたりして(笑)。面白いし、勉強になりました。家電の設定や使い方次第で、本当に省エネにできるんですよね! 当たり前のようですが、太陽光発電を導入しなかったら気づかなかったことでした」

 

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薄曇りや小雨でも発電! 太陽光発電の性能に驚き

菱沼さん宅のソーラーパネル

 

コストメリットに加えて、太陽光発電の導入で電気の“見える化”がされたことで、菱沼さん一家は節電意識が高まったようです。さらに実際に導入して、太陽光発電の性能に驚いたと言います。

和幸さん「導入してみて、初めて気づいたのですが、太陽光発電って、思っていたよりも弱い光でも発電してくれるんですよね。太陽が出ていない薄曇りの日や小雨が降っている日でも、ある程度の明るさがあれば、最低限の発電はしてくれるんです。ウチの屋根は、日当たりがいい南向きなので、効率よく発電してくれているのかもしれませんが、うれしい誤算でしたね」

導入検討者にアドバイス「プロに聞かないとわからないことがある」

菱沼さんご家族

 

最後に、これから太陽光発電の導入を検討している方に向けて、菱沼さんからアドバイスをいただきました。

和幸さん「わが家の場合、太陽光発電を導入して悪いことはありませんでした。節電意識が高くなりましたし、災害時にも安心です。もし興味があるなら、まずは施工業者の方など、プロに話を聞いてみてはどうでしょうか? 太陽光発電に関する情報は、ネットで収集するには限界があります。プロフェッショナルな人にしか教えてもらえない実態がわかりますよ」

玲さん「そうそう。ウチは屋根の形がよかったので発電量も多くなったのですが、そうとも限らないので。家の形状や条件によって、発電量は異なるようですからね。もし、新築を検討されている方なら、新築時に導入されるのがおすすめです」

和幸さん「あと補助金は有効活用すべきだと思います。自治体によっては太陽光発電の設置に補助金を出していますし、もしEVやPHEVを買う場合にも、国から補助金が出ます。ウチでも活用しましたが、数十万円の補助になるので、相当助かりますよ」

 

太陽光発電の導入をカンタン手軽にする「エネカリ/エネカリプラス」

菱沼さんも実際に利用されているのが、太陽光発電などの導入を手軽にしてくれる東京電力グループの「エネカリ/エネカリプラス」です。

初期費用はゼロ円(※3)で、毎月、定額の利用料を支払うだけで、太陽光発電などの機器を導入でき、メンテナンス費用も含まれています。また、契約期間が満了すると、機器を自分のものにすることができるのです。

▼「エネカリ/エネカリプラス」について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。



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※3「エネカリプラス」では別途足場代等の費用がかかる場合があります。

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
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