エコキュートの寿命は何年? 買い替えのタイミングや安く交換するコツを解説

エコキュート寿命

電気温水器からの交換や省エネ給湯機としてエコキュートの導入を考えている場合、エコキュートの寿命はどれくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか。エコキュートは決して安い買い物ではないため、設置からどれくらいで交換が必要になるのか不安に思うかもしれません。

そこで今回は、エコキュートの寿命や、知っておきたい買い替えのサインを解説します。あわせて、買い替えや交換の費用を安く抑えるコツも見ていきましょう。

そもそもエコキュートってどんなもの? 仕組みについて詳しくはこちら
▶︎【図解】エコキュートとは? 仕組みやガスとの違いをわかりやすく解説

 

 

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エコキュートの寿命は10年が目安

一般的に、エコキュートの寿命は10年が目安と言えます。

しかしながら、10年というのはあくまで目安で、使用状況などにより10年より早く交換が必要になることもあれば、10年以上安全に利用できる場合もあるでしょう。
また、交換といっても部品のみで済む場合や、補修部品がないなどの理由で機器全体の交換を要することもあります。

 

コラム:ガス給湯機とエコキュートの寿命に差はある?

エコキュート

 

エコキュートと同様に、浴室や台所へお湯を届けてくれるガス給湯機ですが、ガス給湯機とエコキュートの寿命に違いはあるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
ガス給湯機は、修理ができない状態になると寿命を迎えます。機種や使用環境、使用頻度などによって故障リスクは変わってくるため、ガス給湯機の寿命は家庭によってばらつきがあるといえるでしょう。

なお、標準的な条件下でガス給湯機を使用した場合、安全に使用できる期間は10年程度とされています。また、経済産業省と一般社団法人日本ガス石油機器工業会も、給湯機は10年経過したら点検や取り替えをするよう呼びかけています。

したがって、ガス給湯機とエコキュートどちらの場合も10年を目安に点検を行い、必要に応じて修理や買い替えなどを行うことになるでしょう。

 

エコキュートの買い替えの検討が必要になるサインは?

エコキュートに以下のような症状が見られる場合は、電源ブレーカーを切る、給湯機専用止水栓を閉じるなどをして使用を中止し、設置業者などに点検・修理を依頼してください。その結果によっては、部品交換や買い替えが必要になる場合もあります。

・エコキュートの漏電遮断器が動作しオフになる。
・焦げ臭い匂いや、異常な音・振動を感じる。
・運転中以外に逃し弁から水が漏れる。
・本体や配管から水が漏れる。

メーカーや業界団体では、エコキュートを長く安心して使用するためにも、定期的な有料点検を勧めています。エコキュートの使用中に見られる症状だけでなく、点検結果が部品交換や買い替えのサインになることもあるためです。
定期的な点検によって、部品交換だけで済み、買い替えるよりも費用負担が軽減される場合もあります。トラブルの未然防止にもつながるため、定期的な点検を検討することをおすすめします。

 

 

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買い替えの費用相場と安くするコツ

エコキュート

画像:iStock.com/sorrapong

 

エコキュートを買い替える、ガス給湯機や電気温水器から切り替えるといった場合、機種やどの販売店で購入するのかなどによって費用も変わってくるため、一概にいくらかかると言い切ることはできません。実際の費用は設置者と設置業者との個別の交渉によって決まるものでもあるため、まずは相見積もりを取って、どの業者といくらで契約するのかを判断しましょう。
最後に、エコキュートの修理や買い替えの費用を安く抑えるポイントをご紹介します。

 

コラム:エコキュートの買い換えタイミングで暮らしの電化をバージョンアップ

買い換えはそれなりの費用がかかってしまうエコキュート。そこでおすすめしたいのが、エコキュートはもちろん、太陽光発電や蓄電池などを初期費用ゼロ※で導入できる「エネカリ/エネカリプラス」です。メンテナンスや保証もついているので、維持コストを含めて将来の家計を計画的に設計することができます。
「エネカリ/エネカリプラス」について詳しく知りたい方は以下のサイトをご覧ください。

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※「エネカリプラス」は別途足場代等の費用がかかる場合があります。

 

安く買い替えなどを行うコツ

エコキュートの買い替えなどの費用を抑えて、購入後もコストパフォーマンスよく使用するには、いくつかポイントがあります。買い替えなどを検討する際は、次のようなコツを参考にしてみてください。

・エコキュートについて情報収集する
エコキュートはメーカーや容量などにたくさんの選択肢があり、価格もさまざまです。メーカーのホームページを見たり、カタログを取り寄せたり、ショールームで実物を見るなどして自分のライフスタイルを考えながら、情報収集し、比較検討することで、安価な機種や付属品を選定することができるでしょう。
このような情報収集は、設置業者の見積内容の確認や価格交渉などの際に役立つ可能性もあります。

・複数の信頼できる設置業者で見積もりを取る
まずは、信頼できる設置業者を複数選びましょう。中には悪徳業者もいないとは限らないため、信頼できる設置業者の選び方はとても難しいところです。
複数の信頼できる設置業者を選定したら見積もりを取りましょう。見積内容をよく確認し、工事内容と費用を比較検討することをおすすめします。
その際、全く同じ条件で見積もりを取ることで、より安価に契約できる設置業者はどこなのかがわかり、費用負担を軽減できます。
また、契約の際は、トラブルとならないよう契約内容をよく確認した上で契約に進むことも大切です。

・追加工事費が発生しない機種を選ぶ
もし既存のエコキュートがあり、買い替えを検討している場合は、追加工事費のかからない機種を選ぶのもポイントです。配管や貯湯ユニットの基礎などが劣化しておらず、そのまま問題なく利用できれば、追加工事が不要なため費用を抑えられる場合もあります。そのため、見積もりの際は追加工事がより少ない機種にすることを条件に、現地調査も行った上で依頼するとよいでしょう。
ただし、追加工事をした方がよりコストパフォーマンスのよい機種を設置できて、結果的に交換後の費用負担を抑えられる可能性もあります。設置業者とよく相談し、機種や工事内容を決めましょう。

 

エコキュートの寿命は10年が目安! 定期的な点検やお手入れをして長く安全に使いましょう

エコキュートの寿命はおよそ10年が目安ですが、使われている部品や日ごろの使い方、メンテナンスの頻度などによっては、もっと早く買い替えが必要になる可能性もあります。もし、エコキュートを買い替えるべきか迷っているのであれば、今回ご紹介した買い替えのサインや買い替えなどの際のポイントも参考にしながら検討してみましょう。

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
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