エコキュートが凍結したときの対処法! 原因や予防法を解説

エコキュート 凍結

エコキュートを冬に使用する際に押さえておきたいトラブルが、凍結によってお湯が出なくなるということ。基本的には、エコキュートのタンクユニットは温かく、配管にも保温のための断熱材が巻かれるなど、凍結対策を施してあることがほとんどでしょう。しかし、急な寒波が到来するときなどには、凍結が心配されます。そんなときに知っておきたい凍結の防止方法と対処法について解説します。

 

 

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お湯が出なくなってしまったときの対処法

強い寒波が到来するときには、給水・給湯配管や風呂配管などの凍結によってお湯が出なくなってしまうことが考えられます。この場合にどのように対処したらよいのか、エコキュートのメーカーがお勧めする対処法を抜粋してご紹介します。

解凍されるまで待つ

冬に気温が氷点下になると、配管に断熱材を巻きつけるなどの凍結対策がしてあったとしても、配管内の水が凍ってしまうことがあります。特に、屋外で直接風が当たる配管などは、熱を奪われやすく凍結することがあります。

強い寒波が到来した日の翌日などに、お湯が出ず湯はりができないといった場合、こうした配管などの凍結が考えられます。このときには、お湯側の蛇口を開いたままにして解凍するのを待つよう推奨しているメーカーもあります。凍結がとけたら使えるようになります。

また、配管の凍結が考えられる際、リモコンにエラーコードなどが表示されることがあります。この場合は、エラーコードの意味を取扱説明書などで確認し、その指示に従うことをおすすめします。メーカーや機種によっては「断水/配管凍結ではありませんか」などといった文字ガイダンスが表示されることがあります。

販売店や据付工事店に問い合わせる

電話する様子

画像:iStock.com/fizkes

 

取扱説明書などでエラーコードなどを確認し、書いてある通りに対処しても、お湯や水が出ないままだったり、エラーコードの表示が消えなかったりするときには、販売店や据付工事店へ問い合わせるとよいでしょう。

状況によっては、点検や修理が必要なケースもあるかもしれません。判断に迷ったときには、販売店や据付工事店に問い合わせるのが安心だと言えます。

 

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エコキュート凍結防止のための対策

天候が原因とはいえ、普段何気なく使っているお湯が出なくなってしまうと、何かと困るもの。そこで、エコキュートの凍結防止方法をご紹介します。気温が氷点下になると予想される日の前日など、凍結が心配されるときには事前にしっかりと対処しておくことをおすすめします。

お湯の蛇口から水を流し続ける

水道から水が出る様子

画像:iStock.com/EasyBuy4u

 

エコキュートへの給水・給湯配管の凍結予防方法は、お湯の蛇口から少しだけ水を出し続けることです。給水・給湯配管とは、エコキュートのタンクユニットにつながっている配管を指します。メーカーによってリモコンの設定や出す水の量に違いがありますので、取扱説明書などでよく確認してください。

一例を挙げると、給湯温度を「水」やいちばん低い温度に設定し、お湯の蛇口から少しだけ水を出し続けます。このときに出す水の量は、1分間に200ml程度が目安とされることもありますが、取扱説明書などで確認するようにしましょう。シングルレバーやツーハンドル、サーモスタットなど、蛇口の形状によっても操作方法が少しずつ異なりますので、取扱説明書などでしっかり確認するのがよいでしょう。実際にお湯を使うときには、給湯温度を元に戻すようにしてください。

お風呂に湯や水を貯めたままにする(フルオートタイプ)

エコキュート お風呂

画像:iStock.com/shirosuna-m

 

一方で、風呂配管の凍結を防止するための方法がエコキュートの凍結予防運転です。風呂配管とは、その名の通り、タンクユニットから浴槽につながっている配管のことです。フルオートタイプで、浴槽のアダプタ上10cm以上お湯を張ったままにしておいてください。自動的に浴槽の水を循環させて凍結を防ぐことができます。水が動き続けることで凍りにくくなるのです。

凍結防止ヒーターを設置する

配管に保温工事をしても、周囲の温度が0℃以下になると配管が凍結してしまうことがあります。こうした場合には、配管に「凍結防止ヒーター」というヒーターを巻いて凍結を防ぐという方法もあります。

ただし、凍結防止ヒーターを取り付けるには据付工事店など専門の業者に依頼しなければなりません。凍結が心配される地域では、凍結防止ヒーターの取り付けを据付工事店などに相談するとよいでしょう。

すでに凍結防止ヒーターが設置されている場合には、コンセントの差し忘れや抜けていないかを事前に確認しておきましょう。

凍結の情報発信や予報をチェックする

天気予報

画像:iStock.com/Petrovich9

 

最近は、エコキュートの凍結が心配されるときには、メーカーなどが事前にSNSを活用して情報発信をするケースもあります。また、「水道管凍結予報」「水道管凍結指数」などを発表するサービスもみられます。

こうした情報発信や予報をしっかりとチェックして、強い寒波が予想される日の前日に対処しておくとよいでしょう。

 

 

まとめ

冬場に心配なエコキュートの凍結。事前に予防する方法や対処法をご紹介しました。近頃は、給湯機の凍結が話題となったこともあり、メーカーなどがSNSを活用した情報発信を行うほか、水道管凍結予報といったサービスもみられるようになりました。日頃から天気予報なども参考にして、凍結が予想されるときには、お湯や水が出なくなって困ることがないようにあらかじめ対処することが大切だと言えます。

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
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