【特集②】2025年の注目EV、その理由は?

サムネ

有識者にEV業界トレンドを問う「特集 2025年どうなるEV!?」。第2回目のテーマは「2025年、注目のEV」です。年々ラインナップが増えているEVですが、毎年トレンドが存在します。さて、専門家たち7人は、2025年の注目車種として何を挙げるのでしょうか(以下、回答者名の50音順)。

 

ヒョンデ、ルノー、テスラ。楽しみなモデルが目白押し

 

注目は韓国のヒョンデ。2025年春に日本に上陸するコンパクトサイズのキュートなEVインスター」は日本市場にジャストの1台。北米向けに開発した3列シートのプレミアムSUV「IONIQ 9」も意欲作だ。ヨーロッパ勢ではルノー「4(キャトル)」と上級の「5(サンク)」に設定されているE-TECHとEV版のルノー「トゥインゴ」が注目モデル。テスラのボトムに送り出される「Model2」も導入が楽しみ。日本勢ではダイハツとスズキが開発した軽商用EVに期待したい。

回答者

片岡英明

片岡英明さん(モータージャーナリスト)

1954年、茨城県生まれ。自動車専門誌で編集に携わった後、独立してフリーのジャーナリストに。新車のほか、クラシックカーやEVなどの次世代の乗り物にも興味旺盛で、イベント参加することも多い。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

 

ファーウェイ「AITO」:家電のように進化したEV。もちろん、mibotもお忘れなく

 

mibotこそが最大のトピックである」という本音はさておき、個人的に注目しているのはファーウェイの「AITO」。最新のOSを搭載した、より家電に近い存在に進化したEVという点に注目している。今後、搭載するOSの性能差が、自動車の良し悪しを判断するひとつの基準にもなってくると予想すると、興味深い1台だと思う。また自動運転も実際に体験したが、市販車としては世界最高レベルと言っても問題ないと思う。

回答者

楠一成

楠一成さん(KGモーターズ CEO)

元々、車のパーツなどのアフターマーケット用の企画・開発をする会社を経営。その後、YouTubeチャンネルを開設し、人気チャンネルへと成長させる。2021年から小型モビリティの開発を宣言し、現在ではさまざまな分野のスペシャリストを集めて、事業を拡大。2025年から小型モビリティロボット「mibot」を量産予定。

 

ホンダ「N-ONE e:」、ヒョンデに注目。ダイハツ、スズキの軽バン情報も気になる

 

「N-VAN e:」の電池とプラットフォームを使う「N-ONE e:」と、300万円を切ってくると言われているヒョンデのAセグ車「インスター」に注目したいと思っています。「インスター」は40kWh以上の電池を積んでおり、高い実用性を持つでしょう。国産車の場合、価格が売れ行きに決定的な影響を与える傾向。おそらく2025年末になるとダイハツやスズキの電気軽自動車の情報も出てくるのではないでしょうか。

回答者

国沢光宏

国沢光宏さん(モータージャーナリスト)

自動車ジャーナリスト。自動車評論家。現在多くの媒体で執筆活動をしているほか、ラジオ日本とFM群馬でラジオのパーソナリティも行い、車選びからドライビングテクニック、業界ニュースなど、広く深い知識をもつ。運営しているブログサイトでは、専門家も参考にしたくなる、新鮮で豊富な情報を発信している。

 

ホンダ「N-ONE e:」、スズキ「eビターラ」、ヒョンデ 「インスター」に注目

 

2025年にはホンダ「N-ONE e:」が発売される予定です。軽乗用EVということで、日本におけるベストセラーの日産「サクラ」・三菱「eKクロスEV」への強力な対抗馬として大いに期待しています。またスズキ「eビターラ」(およびトヨタへのOEMモデル)も楽しみです。人気のあるコンパクトSUVで、ファーストカーとして使える性能を備えています。手の届きやすい350〜400万円台の値付けを期待したいところ。輸入車では、ヒョンデ「インスター」も発売予定です。

回答者

佐藤耕一

佐藤耕一さん(モータージャーナリスト)

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT業界に転じて自動車メーカー向けビジネス開発に従事。2017年ライターとして独立。自動車メディアとIT業界での経験を活かし、CASE領域・EV関連動向を中心に取材・動画制作・レポート/コンサル活動を行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

 

日本のEV市場の起爆剤となるか? BYDの動向に注目

 

BYDに注目しています。コスパという意味で、BYDはどのモデルも非常に優秀です。特に日本市場で、どれほど販売数を伸ばせるのかに注目しています。日本のユーザーは目が肥えていますし、日本や欧米の高性能なEVが数多く存在します。その厳しい競争の中で、BYDが販売を伸ばせるならば、日本だけでなく欧米やASEANといった市場でも期待できます。逆に、伸び悩むのであれば、やはり世界市場でも苦戦するのではないでしょうか。

回答者

鈴木ケンイチ

鈴木ケンイチさん(モータージャーナリスト)

1966年生まれ。茨城県出身。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。レース経験あり。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

 

国産商用軽EV、新型テスラ、そして中国新興メーカーに注目

 

トヨタ・ダイハツ・スズキの商用軽EV。商用軽バンの販売シェアの大きいダイハツやスズキの販売ネットワークで発売されることで、商用軽バンのEVシフトが大きく進むことが期待できます。
またテスラが2025年前半に発売予定のより安価なモデルが日本でも発売されると、よりEVに対する注目度が増すのではないかとも期待しています。
さらに中国Zeekrなど中国勢も2025年中に日本市場参入に意欲を見せており、さらなる新興EVメーカーの参入にも期待。

回答者

高橋優

高橋優さん(EV専門ジャーナリスト)

1996年、埼玉県生まれ。2020年よりYouTubeチャンネル『EVネイティブ【日本一わかりやすい電気自動車チャンネル】』を運営。世界の最新EVニュースをわかりやすく解説している。新型EV情報はもちろん、充電インフラ、バッテリーの最新情報、国内外のEV事情など、深く、広く情報を網羅。同時にさまざまなEVの1000キロチャレンジ、極寒車中泊など、EVの運用を体を張ってテスト。ユーザー目線の情報も数多く発信している。

 

ヒョンデ、ホンダ、日産。広く普及していく魅力的なEVに期待

 

ヒョンデの「インスター」、ホンダの「N-ONE e:」、日産の新型「リーフ」。「普及」とは「売れる車種」が増えること。より広い購買層に手が届く魅力的な新型EV車種の登場に期待しています。価格を抑えて使い勝手のいい魅力的なEVとするためには、適切な搭載バッテリー容量、必要十分な充電性能、EVらしい操作性や機能を実現するUIや電池温度管理などのパッケージングが重要なポイントになると考えています。

回答者

寄本好則

寄本好則さん(EVsmartブログ編集長)

コンテンツ制作プロダクション三軒茶屋ファクトリー代表。一般社団法人日本EVクラブのメンバー。2013年にはEVスーパーセブンで日本一周急速充電の旅を達成。ウェブメディアを中心に電気自動車と環境&社会課題を中心とした取材と情報発信を展開。電気自動車情報メディアや雑誌特集などに多く寄稿している。著書に『電気自動車で幸せになる』(Kindle)など。

 

軽EV・コンパクトEV・中国勢への注目が集まる

今回のアンケートでは、2025年に発売されるEVの中でも、軽EV、コンパクトEV、そして中国の新興メーカーの動向に注目が集まっていることがわかりました。特に、ホンダ「N-ONE e:」、ヒョンデ「インスター」の名前が多く上がっています。

また、軽商用EVの市場拡大や、BYD、Zeekrなど中国メーカーの日本市場参入も、2025年のEV市場における大きなトピックとなりそうです。

 

 

 

※本記事の内容は公開日時点での情報となります

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
EV DAYS編集部