“新しモノ好き”な勝間和代さんのEVライフ。臭いや騒音のない快適さがうれしい

勝間和代さんとアリア

経済評論家として活躍し、少子化や若者の雇用など、さまざまな社会課題に対する切れ味のよい発言で多くの人々から支持を集める勝間和代さん。環境問題に対する関心も高い勝間さんは、2023年1月に日産の「アリア B9 e-4ORCE limited」を購入。EVライフについて語ってもらいました。

【今回の取材でお話を聞いた方】

勝間和代さん


勝間和代さん

経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。早稲田大学ファイナンスMBA(経営学修士)、慶應義塾大学商学部卒業。当時、最年少の19歳で会計士補の資格を取得。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。スキルアップや起業などをサポートする「勝間塾」や無料メルマガが大人気。ツイッターのフォロワー数75万人超。著作の累計発行部数は500万部を突破

 

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2010年に「初代リーフ」でEVを初体験。初めてのEVへの感想は?

勝間和代さん

 

「自由に移動できる手段は何でも好き」という勝間さん。30年以上乗っている車のほか、バイクに自転車、地下鉄や新幹線といった鉄道まで、特定の乗り物に執着せず、その時々の行き先に応じて、最も便利なものを使い分けているそうです。

長らくガソリン車に乗っていましたが、2010年に「初代リーフ」が登場。ある企画で1年間試乗させてもらった後、その車を購入しました。これが、勝間さんのEVライフの始まりです。

勝間さん「“新しモノ好き”なので、EVにはとても興味がありました。最先端の車を試せるというワクワク感もありましたし、都会で排気ガスをばら撒くのは迷惑じゃないかと思っていたので、喜んで使わせていただきました」

でも、出始めたばかりのEVは、残念ながらまだ勝間さんを満足させられるほどの“完成度”ではなかったようです。勝間さんはマイカーの条件に居住性や静粛性、デザインの美しさなどを求め、その頃はトヨタの「レクサス」を所有していました。当時のEVにはそれほど多くのバリエーションがなく、“高級車”とカテゴライズされる車は存在しませんでした。

勝間さん「“電気で走行する”ことに重点を置いていた当時のリーフでは、乗り心地や走りのよさはレクサスに及びませんでした。そのため、中長距離はレクサス、都内をちょっと移動するときにはリーフといった感じで使い分けていました。リーフなら排気ガスが出ないので、都内を走らせても迷惑がかかりませんからね。さらに言うと、フル充電1回あたりの実航続距離が100km程度しかないという現実的な制約もありました」

 

勝間和代さん

 

その後、勝間さんはメインの車をレクサスからスバル「インプレッサ」に買い替えます。「運転支援システムが搭載されている車にしたかった」というのが、その理由です。

勝間さん「当時、レクサスと共に所有していたリーフを軽く擦ったことで、友人たちから『運転支援システム付きの車にすべきだ』と勧められたのです。おかげで安心して運転できるようになりましたが、やはり高級車の快適さは捨てがたかった。インプレッサから同じスバルの『レヴォーグ』に乗り換えましたが、居住性や乗り心地に満足ができず、結局、日産の『スカイライン ハイブリッド』に乗り換えました」

スカイライン ハイブリッドにも運転支援システムが搭載されているので、高級車ならではの快適性や乗り心地を堪能しながら、安全性も担保されます。しかも、日産の運転支援システム「プロパイロット2.0」には、高速道路に入るとハンズオフ(手離し)で半自動運転できる機能も付いているので、「運転がとても楽になりました」と勝間さんは語ります。

勝間さん「本当はEVでプロパイロット2.0がついた車を選びたかったのですが、残念ながら当時はありませんでした。でも、ハイブリッドなら都内は電気で走らせることができるので、排気ガスはまき散らしません。高速道路を使った長距離移動では自動運転ができるので、これならいいだろうと思って購入したのです」

 

 

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ゴルフにも便利!アリア購入の決め手は、収納スペースの広さと運転支援システム

勝間和代さんとアリア

 

スカイライン ハイブリッドは、勝間さんが車に求める居住性や静粛性、乗り心地、走りのよさといった条件を満たしてくれるものでした。「さすが高級車」と、満足できるレベルだったと言います。

ただし、車でゴルフによく行く勝間さんにとって、セダンタイプの「スカイライン」はゴルフバッグを入れるスペースが足りない点に不満がありました。そこで、ゴルフ仲間と3~4人で乗りながら、ゴルフバッグもラクに収納できるような車がほしいと考え、SUVの購入を検討しました。

そんな折、日産が2021年にSUVタイプのEV「アリア B9 e-4ORCE limited」を発表しました。試乗会で乗り心地を試した勝間さんはすぐにほしくなり、申し込みが開始されるやすぐに手付金を支払って、2023年1月に手に入れました。

勝間さん「SUVなのでシートも収納スペースもたっぷりありますし、最上位モデルなので高級セダンとさほど遜色のない居住性と静粛性もあります。そのうえ、EVで『プロパイロット2.0』を搭載している。全ての条件が揃っていて、まさにわたしの理想を叶えた車だと思いました」

 

勝間和代さんとアリア

 

勝間さんがEVに乗ったのは初代リーフ以来ですが、それから10年余りでEVの性能は大幅に改善されました。なかでも大きく進歩を遂げたのは航続距離です。

勝間さん「初代リーフはフル充電1回あたりの航続距離が、実感値で100km程度でした。それに対し、アリアはカタログスペックでは約560km。航続距離が格段に伸びていることに驚きました。実際に走ってみると、高速走行でかなり電気を消費するので500km前後といったところでしたが、それでも往復なら片道200km前後まで充電を心配せずに走ることができ、ほとんど申し分ない航続距離ですね」

そのうえ、初代リーフと比べると、モーター音がほとんどしなくなったことに勝間さんは進歩を感じました。

勝間さん「もともとエンジン音や排気ガスの臭いが苦手で、音と臭いはガソリン車からEVに乗り換えたい理由のひとつでした。初代リーフはEV特有の『キュイーン』というモーター音が気になって仕方ありませんでしたが、アリアはとても静か。振動も少なく、車の中にいることすら忘れさせてくれるほどです。高速道路に入って自動運転に切り替えると、運転席に座っているだけでいいので、音も振動もなく、まるでリビングのソファで寛いでいるかのような感覚ですね」

同乗する友人たちと談笑したり、音楽を楽しんだりしているうちに、目的地のゴルフ場などに到着。「運転」や「移動をする」という感覚がなくなるので、200km近いドライブでも時間があっという間に過ぎ、「気が付けば到着していたという感じになる」と勝間さんは絶賛します。

 

 

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最大の悩みは充電。マンションでの充電器設置を納得させる秘訣は?

EVを充電する様子

 

EVで運転支援システム付き。しかも居住性や静粛性が高く、SUVなので荷物もたっぷり搭載できるなど、求める条件が揃ったアリア B9 e-4ORCE limited。勝間さんの現時点での総合評価は「85点」とのこと。「30年以上乗り慣れたガソリン車に比べると、まだ満足できない部分も多い」と言います。

勝間さん「最大の悩みはやはり充電ですね。千葉県にある自宅と、都内のオフィスのそれぞれに充電設備を置いているのですが、オフィスの設備は出力が3kWしかないので、フル充電するのに丸1日ぐらいかかります。半分の充電だけでも片道100kmぐらいは走るので、自宅とオフィスの往復だけなら問題ありません。でも、長距離の場合には、どこに充電ステーションがあるのかを事前に確認してから走らせないと、やはり不安になります」

勝間さんの都内オフィスは分譲マンションの1室にあります。通常、マンションの駐車場に充電設備を設置するには管理組合の了承が不可欠ですが、勝間さんは他の住民と日ごろから親密なお付き合いがあり、自分のお金で取り付けることにしたので、すんなり了承されたそうです。

 

マンションでの充電設備設置

 

勝間さん「マンションでの充電設備設置には苦労される人が多いようですが、いきなり管理組合に申し入れるのではなく、まずは近所の方々によく根回しをしてから申し入れたほうがスムーズに受け入れられると思いますよ」

また、ゴルフでロングドライブをすることが多い勝間さんですが、会員となっているゴルフクラブは最近、全国のゴルフ場に充電ステーションを設置したとか。おかげでゴルフに行くときや、行き先の途中にゴルフ場があるときは充電に困らなくなったと言います。とはいえ、EVで長距離移動する場合には、「途中で充電できるかどうかを、しっかり確認しておいたほうがいいと思います」と勝間さんはアドバイスします。

勝間さん「数百km走れるようになったとは言っても、『あくまでフル充電の場合』です。うっかり出発前に自宅での充電を忘れると、走っているうちに電池切れとなってしまい、途方に暮れることもあるでしょう。自宅に戻ったら忘れずに充電プラグを挿し込んだり、出発前に途中の充電ステーションを確認したりできるようなマメで計画性のある人じゃないと、EVは使いこなせないかもしれません」

 

勝間和代さん

 

経済評論家の勝間さんから見ると、経済性では「EVは、まだガソリン車にはかなわない」と言います。

勝間さん「EVの“燃費”はガソリン車の2分の1から3分の1程度なので、ランニングコストは安いけれど、いかんせんイニシャルコスト(購入費用)がまだ高過ぎます」

全額自己資金で購入できる人でなければ、EVを所有する経済的メリットは得られないのではないかと言います。ただし別の観点ではEVを購入する利点もあるようです。

勝間さん「EVは新車で購入したがる人が多いので、買い替え時にリセールバリュー(再販価値)がどれだけ得られるのかわかりません。そう考えると、ローンを組んでまで購入することは、個人的にはあまりお勧めできません。もちろん、環境や社会へのやさしさといった、経済性とは別のメリットを大切にするのなら、EVは選択肢のひとつになると思います」

今後もEVライフを満喫したいという勝間さん。技術のさらなる進歩によって、「85点」の性能や乗り心地が「100点」になることを期待しているそうです。

 

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
EV DAYS編集部