【EVオーナー調査】充電時間の有意義な使い方リアルレポート

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【連載:オーナーズ世論調査Vol.2】EVユーザーの実態をアンケート調査から紐解く本企画。今回のテーマは「充電時間の使い方」について。はたして、EVユーザーの皆さんはどんな時間の使い方をしているのでしょうか?

EVとガソリン車の違いは数多くあります。車が走る仕組みそのものはもちろんのこと、ドライバーの時間の使い方も少し変わってきます。その最たる例が、充電に関連する部分といえるかもしれません。

自宅で充電できる環境が整っていれば、充電スポットに立ち寄る必要はほとんどなく、定期的にスタンドで給油が必要なガソリン車よりも手間を減らせるという見方もできるでしょう。しかしロングドライブなどでは、外出先で充電の必要に迫られるケースもあります。

そんなとき、給油のようにあっという間に終わらないのが充電。短くても30分は必要というケースが大半といえるでしょう。移動の合間に訪れるそんなひとときを、EVユーザーはどのように活用しているのでしょうか。EVユーザー179人にアンケート調査を実施しました(調査方法/アンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート方式で実施)。

 

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充電時間の使い方。ユーザー行動は二極化の様相

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EV充電時間の使い方について当てはまるものを1~3位まで選んでもらい、1位を3pt、2位を2pt、3位を1ptとして集計

 

「特に何もしていない」という人がもっとも多いことがわかりました。言い換えれば、時間を持てあましている人が多数派であるということです。対して、2位と3位は「買い物」「食事休憩」で、やるべきことを充電時間に充てているというケースも少なくないようです。

一方、「読書」や「仕事」「ゲーム」といった空いた時間を有効活用する人は少数派だという結果も見えてきました。活用できている人とそうではない人が明確に分かれた印象です。

ドライブの合間に発生する隙間時間の使い方は、ユーザーによってまちまちという現状です。とはいえ、欲をいえば「充実した時間にしたい」と考える方が多いことでしょう。そこで、「これまでもっとも充実した充電時間は?」という問いを投げかけてみました。印象的な回答を抜粋してみます。

 

 

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EVユーザーから寄せられた「充実の充電時間」エピソード

 

普通充電でのチャージに3時間かかりましたが、近隣の美術館をゆったりとまわることができた」(58歳男性・石川県)

「家族旅行で食事中に充電できた」(39歳女性・静岡県)

「サービスエリアでトイレ、食事、お土産物の購入、あとは景色をのんびり、これが一番です」(65歳男性・福岡県)

「EV車を買ったばかりは、車の取扱説明書を読んでEV車のことを理解していた」(60歳女性・愛知県)

「歩数計のポイ活アプリをたくさん入れているので、ダイエットジョギング+ポイント稼ぎができて一石三鳥」(47歳男性・鹿児島県)

 

とくにシチュエーションを限定せずに回答を募りましたが、日常に関することより、遠出や旅行にまつわる内容が目立ちました。外出先での充電の必要に迫られるのは通勤や買い物の移動より、イベントにまつわるケースが多いということでしょう。せっかくの特別な一日だけに、充電時間も疎かにしたくないという前向きな姿勢が伝わってきます。

 

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充電時間の善し悪しは、周辺環境に左右される?

いずれの思い出も、車内での行動というより、充電スポット付近での時間の使い方が有意義だったことも特色といえそうです。言い換えれば、付近にあるスポットの有無が、充電時間の充実度を左右するという見方ができるということです。

「たまたま立ち寄った充電スポットのまわりに、自分好みの時間つぶしができる施設があった」というケースはそう多くはないかもしれません。遠出時の充電には、充電器を探すとともに、周辺リサーチのひと手間が大切といえるかもしれません。

 

 

【連載記事はこちら】
「連載:EVオーナーズ世論調査」

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
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