家計も家族も、よろこぶ選択。子育てママが、EVをおすすめする理由

 

安藤さん

安藤文香さんは夫の唯さん、息子・伊織くんと一緒に快適でコスパのよい生活を営んでいます。その暮らしを支えているのが、5年前に建てたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)と愛車のリーフです。自然体で辿り着いた、環境にやさしいEVライフについてお話を伺いました。

【Profile】安藤文香さん(32歳)

 

家族構成 3人家族(夫婦、4歳の息子さん)
お住まい 三重県
住居環境 戸建住宅(ZEH仕様)
車種 日産 リーフ(40kWh)
導入設備 太陽光発電、オール電化(エコキュート、IHクッキングヒーター)

 

EV LIFE Check1:EVを選んだ理由

3泊4日でお試し利用。気になっていた「リーフ」に買い替え

安藤さん

 

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ーーとても素敵なお宅ですね。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とのことですが、元々環境問題などに興味があったのですか?

文香さん:とくに強い興味があったわけではないんです。でも、「自分たちの消費するものは、自分たちで賄う」暮らしをしたい、という気持ちはあったので、家を建てるときに自然とZEH住宅(※)が選択肢に入りました。

※ZEH(通称ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅です。

 

家の中

2階まで吹き抜けの構造。本棚などのシンプルな構造のインテリアはご主人・唯さんの手づくりだとか。

文香さん:この点、夫婦で価値観が一緒だったので、自然に…という感じでしたね。ZEH住宅への補助金も出て、コストもよかったので決めました。息子の出産と同じタイミングに建てることになったのですが、デザインも機能も気に入っています。

安藤さん夫婦

夫の唯さんは、サーフボードブランド「Heart Custom Shapes」を手がけるほか、日産 リーフのオリジナルパーツ販売も行っている。

唯さん:妻の実家が近くで農家をしていることもあり、いまでは電気は太陽光パネルで発電して、お米や野菜は育てて、という生活をしています。

田んぼで遊ぶ息子さん

自宅の目の前にある、田んぼで遊ぶ伊織くんと、田んぼを耕すトラクター。キュウリ、パプリカ、かぼちゃ、トマト、ピーマンなどが植えられている畑もある。

ーーリーフの購入も、自宅の新築に合わせて行ったのですか?

唯さん:自宅を購入してから2年半ほどはガソリン車に乗っていました。SUVと軽自動車の2台があったのですが、古くなって修理代がかさんできたので、買い替えよう、ということになって。

文香さん:じつは、ずっと前からi-MiEVやリーフなどの電気自動車(EV)はかわいいなぁと思っていたんです。でも、EVの使い勝手ってわからないですよね。だから、夫と相談して、しっかり試乗をしました。3泊4日でリーフを借りて、普段の生活で考えられることは全部やってみたんです。

安藤さん

文香さん:買い物に行って近所を回りましたし、少し離れた伊勢市にも遊びに行きました。それでも全く支障がなかったし、スーッと走る感覚も気持ちよかったです。購入当時は、日産の外充電プランが月2200円で、ランニングコストがかなり低かったのも決め手でした。

EV LIFE Check2:主婦目線の使い心地

普段使いは全く心配なし。長距離ドライブでも活躍

安藤さん乗車写真

ーー実際に購入してから、どのように使われていますか?

文香さん:主に日用品の買い物や、幼稚園児の息子の送り迎えに使っています。あとは夫が仕事場に行くときに使うこともありますね。

ーー使い始めて困ったことはありましたか?

文香さん:とくにありません。ウチは主に外で充電しているんですが、充電スポットって知らないだけでたくさんあるんです。いつも買い物をするスーパーなどの近くには、急速充電スポットが4〜5カ所もあって。だから、いまでは充電をしている30分の間に買い物を済ませるのが日課です。生活のルーティーンを変えずに、無理なく充電も行えています。

安藤さんと車

ーーリーフで遠出をすることはありますか?

文香さん:長野の軽井沢や福井、大阪などに行きました。1泊2日の軽井沢旅行では、事前に充電場所を探して、サービスエリアで充電しながら向かいました。大阪に行ったときは、ホテルで普通充電もできましたし、どこに行っても充電には困りませんでしたね。

軽井沢での写真

軽井沢旅行での一幕。走行距離900km、深夜に出発し、夫婦ふたりで交代しながら運転。高速道路のサービスエリアで急速充電中に仮眠したそうです。

ーーちなみに、充電スポット探しにはどんなツールを使っていますか?

唯さん:普段使っているのは、「EV Smart」というアプリです。探すのも簡単だし、便利ですよ。

 

 

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EV LIFE Check3:購入・維持コスト

補助金と下取りでおトクに購入。維持コストは月2200円

車

ーーEVの導入コストはどれくらいでしたか?

文香さん:当時のリーフは車両価格が約335万円。補助金やメーカーキャッシュバックが50万円、車の下取りが2台で70万円ほどが引かれました。なので、実際に支払ったのは215万円程度ですね。自宅のEV充電コンセントは、新築時に設置済みだったので、導入コストはこれだけです。

ーーランニングは月々どれくらいですか?

文香さん:私たちは、急速充電器が定額で使い放題になる日産の充電プラン「ZESP2」に加入できたので、月々2200円だけです(現在、ZESP2の加入受付は終了しています)。あとは洗車代。ガソリンスタンドでお願いしているので、タイヤの空気圧も一緒にみてもらうようにしています。

安藤さん宅外観

安藤さん宅の外観。三角屋根の一面に、太陽光パネルが綺麗に敷き詰められている。

ーーちなみに、どのくらい売電できていますか?

文香さん:約8kWの太陽光パネルを載せていて、最大で月3万円、少なくても2万円弱を売電しています。もちろん、オール電化仕様のZEH住宅なので、家の電気も大半は太陽光発電でまかなっています。

安藤さん夫婦と車

ーーZESP2の加入期間が終了したり、卒FITになったりしたら、どのようにする予定ですか?

唯さん:ZESP2が終了したら、自宅での充電に切り替えようと思います。あと、5年後に卒FITを迎えたら、V2Hの導入とEVの新規購入を検討しようかと。V2Hを導入すれば、いまのリーフは蓄電池として利用できるようになって、昼の電気をEVに蓄えて、コスパよく使えるようになりますから。

 

 

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EV LIFE Check4:主婦へのEVおすすめポイント

ガソリン車よりも省コスト。ガソリンスタンドに寄る手間もナシ

安藤さん

ーーEVに乗り始めて、よかったことはありますか?

文香さん:じつは車酔いしやすい体質だったんです。でも、EVはエンジンがないから振動が少ないし、排気ガスのニオイもないので、気持ち悪くならないのはうれしいですね。子どもは、たまにガソリン車に乗ると、エンジン音が大きく聞こえて、すごくスピードが出ているように感じるようです。

車のメーター

ーー主婦の方にEVをおすすめするなら、どんなポイントが挙げられそうですか?

文香さん:まずはガソリン車と比較して、コストがかからないことですね。子どもがいると、ミニバンを選ぶ家庭が多いと思うのですが、それと比べるとかなり違うと思います。自宅で充電するなら、ガソリンスタンドに行く手間がなくなるので、とってもラクになると思いますよ。外充電の場合でも、急速充電器が設置されているスーパーも多いので、買い物をしながら充電もできます。ライフスタイルを変えず、EVを気持ちよく使える環境がすでに整っていることは知ってほしいと思います。

EVの良さを一番実感するのは、じつは子育て中のママかもしれない

安藤さん夫婦と車

安藤さんのお話から見えてきたのは、EVのコストメリットと利便性の高さでした。車選びは旦那さんが主導することが多いものですが、本当にEVの良さを実感するのは、家計を管理することが多く、子育てで忙しくて時間がないママなのかもしれません。

近年車種が増えてきて、お子さんのいる家庭でも選びやすいEVが多くなってきました。ママ主導でEVを選ぶ、という家庭も増えてくるかもしれませんね。

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この記事の著者
EV DAYS編集部
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