【連載:オーナーズ世論調査Vol.3】EVユーザーの実態をアンケート調査から紐解く本企画。今回のテーマは「EVドライブを便利にするアイテム」について。EVオーナーのみなさんはどんなアイテムを活用しているのでしょうか。
スムーズな走りと車内空間の静粛性が人気の電気自動車(EV)ですが、便利なアイテムを取り入れれば、もっとEVでの運転を楽しめるかも。これまでガソリン車しか経験していない人は、EV特有の便利アイテムについて興味があるのではないでしょうか。
そこで、EVドライブに使う便利アイテムについて、EVユーザー179人にアンケート調査を実施しました(調査方法/アンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWebアンケート方式で実施)。
EVオーナーが実際に「便利」と感じているアイテムは?
EVでのドライブで役立つアイテムにはどのようなものがあるのでしょうか。おすすめの理由も含め、EVオーナーに聞いてみました。総数179名のうち回答してくれたのは32名と意外と少ない数になりました。これは特別な便利アイテムがなくてもEVドライブで不便は感じないということを表しているのかもしれませんね。とはいえ、本稿では2つの便利アイテムをご紹介します。
EVオーナーがおすすめする便利アイテム
①スマホアプリ
②充電ケーブルの変換アダプター
32名のEVオーナーからはいろいろな声が寄せられましたが、なかでも数が多かったアイテムは「スマホアプリ」です。また、テスラ車オーナーからは少数ですが「充電ケーブルの変換アダプター」が挙げられました。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
EVライフに必携の「スマホアプリ」
回答者のうち約4割の人からおすすめがあった「スマホアプリ」ですが、大きく2つに分けられます。それが「充電スポット検索アプリ」と「自動車メーカーのEV専用アプリ」です。
まずはその名のとおり、充電スポットを探すことができる「充電スポット検索アプリ」に関するおすすめコメントからご紹介しましょう。
「外出先での充電プランを立てられるから」(50歳男性・東京都)
「充電スポットの現在の利用状況がわかるから」(68歳男性・東京都)
最近の「充電スポット検索アプリ」は機能が進化しており、ドライブルートを検索すると立ち寄る充電スポットを推奨してくれたり、充電スポットの利用状況(満車か空車か)を表示してくれたりします。充電が必要なEVのドライブでは欠かせない存在と言えるでしょう。
一方で、「自動車メーカーのEV専用アプリ」については、以下の声が寄せられました。
「リモコンでいろいろな操作が可能だから」(69歳男性・東京都)
たとえば、日産が配信しているスマホアプリ「NissanConnectサービス」ではドライブルートの検索ができたり、充電スポットを探せるのはもちろん、ユーザーの声にもあるように遠隔で自車のエアコンをつけたり、バッテリー残量を確認したりすることも可能になっています。
メーカーによって対応度合いはまちまちですが、重宝している人は多いようです。
テスラユーザーには便利。「変換アダプター」
続いて、「充電ケーブルの変換アダプター」についてご紹介します。
EVに乗ったことのない人の多くは知らないと思いますが、EV充電には「自動車メーカーによる充電規格の違い」という問題が存在します。
具体的には、テスラ車とそれ以外のメーカーの車は充電口の規格が異なるのです。テスラ車の充電口は専用の規格になっているため、そのままだと日本で最も普及しているチャデモ規格の急速充電スポットだと充電ができません。
そこで利用するのが「チャデモアダプター」と呼ばれる「変換アダプター」です。これをテスラ車の充電口に差し込むことで、テスラ車であったとしてもチャデモ規格の急速充電スポットで充電できるようになります。
「チャデモアダプター」をおすすめしてくれた人からは「(テスラ車でも)どこの充電スポットでも使えるようになるから」(60歳男性・兵庫県)という声がありました。
テスラは「スーパーチャージャー」という専用の充電スポットを全国に設置しているものの、まだスポット数自体はそれほど多くないため、いざというときのためにアダプターを所有している人も多いのかもしれません。これからテスラを購入したい! という人はぜひチェックしておきたいポイントと言えるでしょう。
便利アイテムを取り入れて、EVライフをもっと楽しもう!
今回のアンケートで挙がった「スマホアプリ」「変換アダプター」は、両方とも充電の不安や不満を解消できるお役立ちアイテムだと言えるでしょう。
裏を返せば、EVの充電に関してはまだまだ改善の余地が残されているということ。これからEVを購入する人、購入したばかりという人は、ぜひ充電の便利アイテムを取り入れつつ、EVライフを楽しんでみてください。