太陽光発電の設置で屋根は傷む?リスクや注意点を施工業者に聞いてみた

太陽光屋根傷む?

これから太陽光発電設備を自宅に設置しようと考えている人が気になるのが、「ソーラーパネルを取り付けることで屋根が傷むのではないか?」「雨漏りのリスクが高まるのか?」ということではないでしょうか。そこで本稿では、太陽光発電設備の施工業者、ムサシノ電機株式会社さん(以下、ムサシノ電機さん ※会社概要は文末を参照ください)にその真偽をうかがいました。また、大きな買い物である太陽光発電の設置に失敗しないために、信頼できる業者選びのポイントも教えてもらいました。

 

新電化バナー

 

太陽光発電の設置によって屋根は傷むのか?

ソーラーパネルは、屋根と一体になった「屋根材一体型」と、屋根の上に取り付ける「屋根置き型」の2種類に大別されます。ムサシノ電機さんによると、屋根材一体型でも屋根置き型でも、ソーラーパネルメーカーの定める基準に従って施工をすれば、基本的に屋根が傷むということは考えにくいと言います。屋根材一体型と屋根置き型のそれぞれのケースをみていきましょう。

屋根材一体型ソーラーパネルの場合

f:id:evdays_tepco:20220318213418j:plain

画像:iStock.com/qunqwa

 

まず、屋根材一体型ソーラーパネルの場合から解説します。屋根材一体型ソーラーパネルとは、文字どおり、屋根材のなかに太陽電池セル*1を組み込んだ屋根自体がソーラーパネルになっているタイプです。すでにある屋根を施工する必要がないため、屋根への負担が少ないというメリットがあります。

ムサシノ電機さんによれば、屋根材一体型ソーラーパネルの施工では、屋根材の下に防水機能を持った「ルーフィングシート」を敷き、そこにパネルを直接とめていくような工事を行うとのことです。「ルーフィングシート」とは、屋根を防水するためのもので、屋根材の間から侵入してくる雨水を下地に染み込まないようにする役割を果たします。このように設置時に屋根に直接穴を開けることもありませんし、施工によって屋根が傷むことはほぼないと考えられるでしょう。

*1 セルとは、太陽光電池の構成単位のひとつで、電池素子のこと。セルを複数枚配列し、樹脂やガラスで保護したものをモジュール・ソーラーパネル・太陽光パネルと呼びます。

屋根置き型の場合

ソーラーパネル 屋根

画像:iStock.com/Schmidt-z

 

次に、ソーラーパネルを屋根に後付けで設置する、屋根置き型の場合を解説します。屋根置き型の施工は、屋根材の上に架台を配置し、その上にソーラーパネルを設置します。こちらも屋根材一体型と同様に、屋根の表面に見えている瓦や屋根材だけに直接固定することはあまりないため、屋根本体に大きな負担をかけることはほぼないと言えるでしょう。さらにソーラーパネルを屋根に設置することで、太陽の熱をさえぎる遮熱効果が高まったり、パネル下の屋根材が風雨にさらされなくなったりと、屋根が傷みにくくなるメリットもあります。

「架台」

屋根に配置された「架台」。

 

またムサシノ電機さんによれば、施工ガイドラインは、ソーラーパネルのメーカーごとにさまざまな屋根材に対応して細かく定められていると言います。その基準に従って、正しくソーラーパネルを設置すれば屋根が傷むようなことはほぼないと言えるでしょう。

 

コラム:太陽光発電の設置に向いている屋根とは?

太陽光発電は、現在流通しているほとんどの屋根材に対応することができるようになっています。一部、技術的にソーラーパネルを設置できない屋根も存在しますが、かなり稀だと言います。

一方、築年数が経った古い住宅ではソーラーパネルを設置できない場合があるとのことです。主な理由には、耐震強度の問題や、瓦などの下に敷く「ルーフィングシート」がしっかりしていないことが挙げられます。建物の築年数がかなり経過している際は、専門の業者に自宅の強度を確認してもらうのがおすすめです。

 

「ソーラーパネル設置後、雨漏りしやすくなる」は本当?

雨

画像:iStock.com/Noppharat05081977

 

屋根の上に、ソーラーパネルのような重量のあるものを設置するとなると、心配になるのが雨漏りではないでしょうか? 太陽光発電と雨漏りにはどういった関係があるのか解説します。

メーカーのガイドラインに従った施工方法ならほぼ雨漏りしない

前述のとおり、ムサシノ電機さんによると、太陽光発電の施工では瓦や屋根材そのものに直接設置するようなことはなく、ソーラーパネルの設置によって屋根を傷めることがないことがわかりました。また、太陽光発電設備がメーカーのガイドラインに則って正しく設置されていれば、雨漏りを引き起こすようなことはほとんどありません。

さらに、屋根材の種類によって穴を開ける場合、事前に屋根裏から調査を行い、穴を開ける場所や雨漏り防止のコーキング処理(防水性や気密性を保つために外壁等にコーキング材と呼ばれるもので隙間を埋める処理のこと)を施すため、雨漏りに繋がることはほぼないと言えます。

太陽光発電を設置するにあたり事前にチェックすること

太陽光発電を設置する際には、屋根材の状態や面積、住宅の耐震強度などを事前にしっかりと確認することが大切だと言います。事前のチェックを入念に行うことで、ソーラーパネル施工後のトラブルのほとんどを防ぐことができるでしょう。ムサシノ電機さんでは、屋根裏に登って屋根の状態を内側からもしっかりと確認しています。

こうした事前確認を経て、屋根の上に何枚のソーラーパネルを載せられるかを算出し、載せるパネル枚数に応じて、固定するための金具の数が決まります。ムサシノ電機さんの施工現場では、金具を取り付けるときには、瓦や屋根材を一旦はがし、垂木といった住宅の骨組みに金具を打ち付けることがほとんどとのことです。

※ソーラーパネルの工事内容は、屋根の状況やメーカー、施工業者などにより異なります。

ソーラーパネルのサイズや重量

ソーラーパネル

画像:iStock.com/tongpatong

 

一般的に、住宅の屋根に載せるソーラーパネルは、畳一畳分より少し小さいくらいの縦150〜160cm、横90cmくらいの寸法です。また、パネル1枚あたりの重量は12〜13kg程度で、パネル1枚あたりの出力は250〜260Wのものが主流だとのことです。

ソーラーパネルの荷重は工法により分散されるので屋根への負担は少なくなりますが、屋根材の荷重などにより、耐震性能が心配な場合は、設置の際屋根に与える影響を含めて耐震についても施工業者に相談しましょう。

信頼できる業者選び

ムサシノ電機さんによると、信頼して工事を任せられる業者の選び方のポイントは、実店舗がある業者かどうかが重要だと言います。最近は、自社のホームページは存在するものの、実際に拠点を構えていない業者が増えているとのことです。万一のトラブルが起こったときにすぐに対応してもらうには、地域に深く根ざした業者を選ぶのが大きなポイントだと言えるでしょう。

また、ソーラーパネルが屋根を直接傷めるということは考えにくいですが、もしものときに対応してもらえるように、保証サービスのある事業者を選ぶことも大切だと言います。

ムサシノ電機さんでは、10年間の製品保証に加えて、同じく10年間の工事補償があります。この工事保証は、落雷や台風、大雨といった自然災害によって起こった太陽光発電設備へのトラブルもカバーする内容になっているとのこと。毎年のように極端な気象が発生している昨今、長期の製品保証・工事保証があると安心に繋がります。

 

メンテナンスや保証付きで太陽光発電を導入する方法

太陽光発電設備は、東京電力グループが提供しているサービス「エネカリ/エネカリプラス」でも初期費用ゼロで導入することができます。しかもソーラーパネルの設置からメンテナンスや保証もついているので、維持コストを含めて将来の家計を計画的に設計することができます。

エネカリ/エネカリプラス」について詳しく知りたい方は以下のサイト「TEPCOの新電化生活」をご覧ください。

 

新電化バナー

 

※エネカリプラスは別途足場代等の費用がかかる場合があります。

 

正しく施工してくれる業者を選び、太陽光ライフを始めよう

大切な自宅に載せる太陽光発電。屋根の上に大きな設備を取り付けることから、雨漏りや工事方法に不安や疑問をもつ方も多いと思います。しかし、ソーラーパネルメーカーの定めた基準に従って正しく工事をすれば、雨漏りが起こるケースはほとんどないことがわかりました。

重要なことは、メーカー基準をしっかり守って施工してくれる業者を選ぶことではないでしょうか。プロの意見を参考に、確かな実績と安心の保証制度も備えた信頼できる業者を選び、太陽光発電を導入してエコな暮らしを始めましょう。

 

【この記事の取材先】
ムサシノ電機株式会社

ムサシノ電機(埼玉県狭山市)さんは、創業56年を迎え、エコキュートやIHクッキングヒーターなどの設置や交換、そしてキッチン・トイレなどの水回りと幅広く施工をおこなっています。社屋にも地球にやさしい太陽光発電設備を設置しており、環境にも配慮した事業運営を行っています。そして、お客さま第一の姿勢で東京電力エナジーパートナー株式会社提携店としても活動していただいています。

▶︎Web

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
EV DAYS編集部