EVで車中泊!体験者が語るメリットとわが車の“寝心地”自慢

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旅や車が好きな人の間で静かなブームになっている「車中泊」。電気自動車(EV)オーナーの中にも楽しんでいる人が少なくないようです。ガソリン車とは一味違うEV車中泊の“寝心地”と車中泊をする際の工夫について、日々、EVについてレポートしている2人のYouTuberに教えてもらいました。

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【テスラ】寝心地はあたかも高級カプセルホテル

 

僕テスさん

 

はじめに紹介するのは、2台のテスラを所有する僕テスさんです。僕テスさんはガジェット感覚で2021年にテスラ「モデル3」を購入。テスラ車の乗り心地の良さに惚れ込み、2022年には「モデルY」も購入しました。

「それまでレンタカーでハイブリッド車(HEV)に乗ることが多かったのですが、それと比べてもEVは加速が滑らか。テスラはほとんどの操作がタッチパネルででき、びっくりするようなアップデートがあるのも楽しいですね」

僕テスさんが車中泊をよくするようになったのは、テスラを購入してから。オートキャンプ場で自然や静寂を楽しんだり、旅行中に快適な宿泊施設として利用したりしているといいます。

寝床

 

「EVは寝る時にエアコンを使ってもエンジンを掛ける必要がないため、静かですし振動や臭いもなく非常に快適です。特にテスラにはエアコンで車内の温度を維持しながら、車内で音楽やエンターテインメントを楽しむことができる『キャンプモード』があります。テスラのYouTube公式チャンネルでも車中泊を提案する動画がありますが、座席をフルフラットにして、マットレスを敷くと、さながら動く高級カプセルホテルですね」

僕テスさんによると、車中泊前には充電残量が60%程度は残っているように心がけているものの、一晩中、エアコンを使用しても多くて20%前後の電力消費だったそうです。

「車中泊の動画を収録したときは、室温は23℃のキャンプモードを8時間半使用しましたが、バッテリー残量は13%減、消費電力量は1時間平均760Whでした」

 

 

【テスラ】テスラ専用グッズでさらに快適な車中泊

車中泊セット

 

僕テスさんの車中泊必須グッズは、マットレス、枕、毛布、ポータブル蓄電池、卓上IHクッキングヒーターの5点。マットレスはテスラ専用に設計されているteslife(テスライフ)というメーカーの製品です。「頭の部分にアルミ板が入っているので、シートからはみ出ても先端がよれず、非常に寝やすいんです」と話します。

「テスラには残念ながら車内コンセントがないため、ポータブル蓄電池を使っています。食事はキャンブ場で料理をしたり、土地の味を食べに行ったりすることが多いですが、車内でも夜食を作ることができるよう備えています」

収納スペース

 

モデルYはリアトランクの下にも深い収納スペースがあります。ポータブル蓄電池や鍋・ポット、調味料をはじめとする車中泊グッズは日頃からこの中に収納しているそうです。

冷蔵庫

 

また、リアトランクの左側にはモデルY専用に設計されたミニ冷蔵庫も。2Lのペットボトルもしっかり入れられる大きさで、友人とのお出かけにも活用できそうでした。こうした専用グッズやアクセサリーが豊富にあるのも、世界中で売れているテスラならではのメリットです。

 

【僕テスさんのYouTubeチャンネルはこちら】
▶︎僕テス BOKUTES

 

撮影協力:A PITオートバックス東雲 ▶︎ウェブサイト

 

 

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【アウトランダーPHEV】車中泊ではスポット選びも重要

タケダ校長

 

一方、EVキャンパー~タケダ校長~さんは、三菱・アウトランダーPHEVの愛用者です。2019年に先代のアウトランダーPHEVを、2023年に現行の3代目を購入しています。そもそも「車中泊に適した車」というのがアウトランダーに注目した理由だったといいます。

「当時、勤めていた会社と家が遠く、終電も早くなくなる環境だったので、飲み会に出席する時に車中泊ができる車を探していました。座席をフルフラットにすることができる四輪駆動で燃費がそれなりにいい車、という条件に合致したのが、アウトランダーだったのです」

タケダ校長さんの車

 

YouTubeでの動画配信を始めるようになってからは、月に1回は車中泊に出かけ、車内で調理をするようになったそうです。車中泊スポットは事前にしっかり下調べをするというEVキャンパー~タケダ校長~さんに、車中泊スポット選びのポイントを聞きました。

「トイレがある場所が大前提です。道の駅などでも車中泊OKの場所とそうではないところがあるので、事前に確認しています。そうした場所で、人や車の音が聞こえてこない静かな位置を選んで駐車しています」

 

 

【アウトランダーPHEV】家電をフル活用して安全に過ごす

 

寝床

 

車中泊の経験を数多く重ねた結果、音のほかに温度や臭い、周辺の光に関しても対策をしてきました。現在所有する現行型は以前の先代型よりもエアコンの音が車外で大きく聞こえることもあり、暖房にはおもにホットカーペットを愛用しているそうです。「排気ガスもなく、車内に設置されたコンセントから家電を使えるPHEVは、一酸化炭素中毒や火災の危険性がかなり下がるのもメリットですね」とEVキャンパー~タケダ校長~さんは話します。

「車中泊を始めた頃は、マットと寝袋だけで寝ていましたが、それでは寒くて眠れなかったこともあります。いまでは秋冬に車中泊をする際には、昼と夜の気温差を確認した上で、ホットカーペットを持って行くようにしています。また、車中泊では意外と周りの光、人や車の動きが気になります。その対策としてはウインドーシェードをDIYしました」

お料理中

 

アウトランダーは同時に1500Wまでの家電が使えるため、使用できない家電はほぼないそうです。バッテリー容量は20kWhあるので車中泊1泊程度であれば、充電残量を気にせずに家電を使用できるといいます。

「調理にはホットプレートや折り畳み式のケトルなどを使用し、夏にはアイスや冷たい飲み物を詰めた冷蔵庫も持っていきます。こたつを車内で使ったこともあります。こたつに入りながら、トランクを開けて外を眺めるのは楽しい経験でした。そのまま寝ても暖かいですしね(笑)」

バッテリー残量を気にせずに調理ができているとはいえ、車中泊前には車の充電状態に注意しているといいます。

「車中泊スポットまではチャージモードで走り、バッテリーを充電するようにしています」

 

【EVキャンパー ~タケダ校長~さんのYouTubeチャンネルはこちら】
EVキャンパー ~タケダ校長~

 

 

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自分に合った車を選んで、車中泊を楽しもう

 

今回、お話を伺った僕テスさんとEVキャンパー~タケダ校長~さんは、それぞれのライフスタイルに合った車を選び、さらに工夫をすることで車中泊を満喫しているようでした。快適な車内で家電を使い、安全に眠ることができるという点でガソリン車に比べて、EVやPHEVでの車中泊は女性にとってもハードルが低いでしょう。EVやPHEVを所有している人はぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※本記事の内容は公開日時点での情報となります

 

この記事の著者
EV DAYS編集部
EV DAYS編集部