【2025年最新版】V2Hの対応車種(EV・PHEV)一覧。バッテリー容量・価格も徹底解説

 

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)は、大容量バッテリーに蓄えた電気を「V2H」というシステムを通じて家庭で有効活用できます。ただし、V2HはEVのある暮らしを豊かにしてくれる一方、すべてのEVやPHEVが対応しているわけではありません。そこで、V2H導入を検討している人に向けて、EV・PHEVのV2H対応車種を紹介(2025年8月時点)します。

※この記事は2024年1月9日に公開した内容をアップデートしています。

 

 

 

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V2H対応車種にはどんなメリットがある?

V2H(Vehicle to Home)は「クルマから家へ」という意味で、EVPHEVの大容量バッテリーに蓄えた電気を家庭で有効活用するためのシステムや考え方を指す言葉です。そもそもV2H対応車種にはどんなメリットがあるのか、注意点と併せて紹介します。

 

EVのバッテリーに蓄えた電気が非常用電源になる

近年のEVやPHEVの駆動用バッテリーは、より長距離を走行できるように大容量化しています。しかし、どれだけ大きなバッテリーを搭載していても、走行していない未使用時には「置物」になってしまっているという、もったいない事実があります。

この「もったいない」状態を有効活用できるようにするのがV2Hです。V2Hを導入すれば、EVやPHEVに蓄えた電気を家に供給することが可能になり、定置型蓄電池のように活用できます。万が一の停電時にはEVやPHEVを非常用電源として役立てることができるため、V2Hは「災害時の備え」としても注目されています。

ちなみに、一般的な定置型蓄電池は容量10kWh前後の製品がほとんどですが、EVは軽自動車で20kWh~、普通車なら40〜100kWh程度、PHEVでも10~30kWh程度のバッテリー容量があります。

また、V2Hを導入すると自宅の電気代の節約効果を期待できるほか、EVやPHEVの日々の充電をより速く行えるようになりますから、在宅時間を効率的に使うことも可能になります。

このように、従来は「家からクルマへ」の一方通行だった電気の流れを、「家からクルマへ」「クルマから家へ」という双方向の流れにし、暮らしを安全かつ経済的なものにしてくれるのが、V2Hとそれに対応したEV・PHEVの組み合わせといえるでしょう。

 

〈図〉V2Hがある場合・ない場合の違い

〈図〉V2Hがある場合・ない場合の違い

 

 

V2Hに対応するEVやPHEVは増加傾向にある

ただし、注意しなければいけないのは「すべてのEVやPHEVがV2Hに対応しているわけではない」という点です。たとえば、EVの場合、国産車のほぼ全車種がV2Hに対応している一方で、最近まで欧州車のEVのほとんどがV2H非対応となっていました。

PHEVの場合、エンジン走行もできるので急速充電に対応していない車種も多いのですが、V2HはCHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電口を使用するため、急速充電に非対応の車種は利用できません。

しかし、前述のように、V2Hは災害時の非常用電源として注目され、政府も災害レジリエンス強化のためにV2H普及を推進しています。そうしたこともあり、最近は輸入車のEVや、国産車のPHEVにもV2H対応車種が増加傾向にあります。

なお、ひと口にV2Hといっても、V2H機器にはさまざまなタイプがあり、機種によって接続できるEVやPHEVの車種が異なる場合があります。V2H導入を検討しているなら、EVやPHEVを購入する際に対応車種かどうかを調べておくことが重要です。

 

 

【メーカー別】V2Hに対応するEV厳選11車種

実際にV2H対応のEVにはどんな車種があるのか、具体的に見ていきましょう。以下の表のように、2025年8月時点で国産車・輸入車を合わせて約30車種のEVがV2Hに対応しています。

〈表〉V2Hに対応する販売中のEV ※メーカー50音順

メーカー・ブランド 対応車種
スバル ・ソルテラ
トヨタ ・bZ4X
日産 ・サクラ
・リーフ
・アリア
ヒョンデ ・インスター
・KONA
ホンダ ・N-VAN e:
三菱 ・eKクロスEV
・ミニキャブEV
メルセデス・ベンツ

・EQA
・EQB
・EQE
・EQE SUV
・EQS
・EQS SUV
・メルセデス・マイバッハ EQS SUV

レクサス ・RZ
・UX300e
BMW ・iX1
・iX2
・iX
・i5
・i5ツーリング
・i7
BYD ・BYD DOLPHIN
・BTD ATTO 3
・BYD SEAL ※1
・BYD SEALION 7
MINI ・MINI COOPER
・MINI ACEMAN
・MINI COUNTRYMAN

※1:高電圧バッテリーを搭載しているため、充放電時に変換ロスがそれぞれ約1kW発生します。そのため停電時のみの利用に限定されます。詳しくはBYD正規販売店にご確認ください。

上記のEVのバッテリー容量は車種によってさまざまですが、災害時には大きなバッテリーを積んでいればいるほど、万が一の停電時に長時間、家庭に電気を供給することができます。

つまり、V2Hと組み合わせるには「バッテリー容量の大きなEV」がもっとも適しているといえますが、一方で車両価格に占めるバッテリーコストの割合は大きく、一般的にバッテリー容量が大きいEVであればあるほど価格も高くなる傾向にあります。

いずれも高額なEVとV2Hの導入コストを考慮すると、車両価格は安いに越したことはありません。そこで、各メーカー(ブランド)のV2H対応車種のなかから、原則もっとも価格が安くて買い求めやすいEVを1台ずつ、その特徴とともに紹介します。

 

【スバル】ソルテラ

 

「ソルテラ」1)はスバルがトヨタと共同開発したSUVスタイルのEVで、同社唯一となるゼロエミッション車です。

駆動方式は前輪駆動(最高出力150kW)と四輪駆動(最高出力160kW)が用意され、バッテリー容量はいずれも71.4kWhと共通です。1回の満充電による航続距離は487~567km、V2Hにつなぐための急速充電口は車両左側のフロントフェンダー上部にあります。

なお、「ソルテラ」はデザインの改良やバッテリー容量の拡大などのマイナーチェンジが予定されており、現行モデルは生産を終了しています。

 

バッテリー容量 71.4kWh
普通充電時間 約43時間(1.6kW)
約21時間(3.2kW)
約12時間(6kW)
※0-100%の理論値
新車価格 627万円~715万円

 

 

【トヨタ】bZ4X

 

HEV(ハイブリッド車)による電動化では自動車業界をリードするトヨタですが、EVは2025年8月時点で「bZ4X」2)のみです。前述のスバル「ソルテラ」と兄弟車になりますから、バッテリー容量や急速充電口の位置などは「ソルテラ」と共通です。

なお、トヨタは「bZ4X」にマイナーチェンジを実施し、2025年後半に改良新型を発売する予定としています。

改良モデルの「bZ4X」には57.7kWhと74.7kWhの2種類のバッテリー容量が用意されており、後者のFWDモデルの航続距離は700kmを超えるとのことです3)。一方、前者の57.7kWhモデルはエントリーグレードに位置づけられ、補助金を利用すれば車両価格400万円前後で購入可能になるのではないかと期待されています。

 

バッテリー容量 71.4kWh
普通充電時間 約21時間(3.2kW)
約12時間(6kW)
※充電警告灯の点灯から満充電までのおおよその時間
新車価格 550万円~600万円

 

 

【日産】サクラ

 

2010年に初代「リーフ」を発売した日産は、V2Hについても当初から熱心に対応しています。V2H機器とのマッチングなども含めて、ベンチマークとなっているのが日産のEVです。

そのなかでも、もっとも買い求めやすい価格となっているのが軽EVの「サクラ」です4)。バッテリー容量は20kWhですが、急速充電に標準対応しており、V2Hでの使用も考慮した設計となっています。

なお、「リーフ」はフロントグリル上部に充電ポートが置かれていますが、「サクラ」の場合は運転席側にあるリアドア後方に設置されています(上の写真の、向かって左端にあるのが充電口)。

 

バッテリー容量 20kWh
普通充電時間 約8時間(2.9kW)
※残量警告灯が点灯した時点から満充電までのおおよその時間
新車価格 259万9300円~308万2200円

 

 

【ヒョンデ】インスター

 

ヒョンデが2025年4月に発売したスモールEV「INSTER(インスター)」5)は、価格と性能のバランスに優れたEVです。300万円未満から購入できるリーズナブルさに加え、ボディサイズは軽自動車とさほど変わらないにもかかわらず、バッテリー容量は軽EVの倍以上も大きい42kWhまたは49kWhもあります。

 

航続距離はエントリーグレードの「Casual」が427km、上位グレードの「Voyage」「Lounge」はいずれも458km。V2Hには全グレードが対応しています。なお、充電口は上の写真のように、フロントグリルのナンバープレート脇に設置されています。

 

バッテリー容量 42kWh/49kWh
新車価格 284万9000円~372万9000円

 

 

【ホンダ】N-VAN e:

画像:ホンダ

 

「N-VAN e:」6)は商用車のEVである“軽バンEV”に分類されますが、「N-VAN」シリーズには個人ユースのユーザーも多く、EVの「N-VAN e:」にもザイン性を高めたレジャー向けの「e: FUN」というグレードが設定されています。

バッテリー容量は29.6kWhで、1回の満充電で走行可能な航続距離は軽EVではトップクラスの245km。家庭での使用を想定してV2Hに対応しているほか、普通充電口に挿して使うACタイプの外部給電器(V2L)がオプションで用意されています。

 

バッテリー容量 29.6kWh
普通充電時間 約8.5時間(3.2kW)
約4.5時間(6kW)
※充電残量警告灯が点灯した時点から、満充電までのおおよその時間
新車価格 269万9400円~291万9400円

 

 

【三菱】ekクロスEV

画像:三菱自動車

 

「eKクロスEV」7)は日産「サクラ」の兄弟車で、ハードウェアやバッテリー容量などは「サクラ」と共通です。ただし、「サクラ」がEV専用の外観なのに対し、「eKクロスEV」はガソリンモデルの「eKクロス」との統一感を出しているのが特徴です。EVはけっして特別なものではなく、“ガソリン車と横並びで比べて選ぶもの”ということを外観からアピールしているかのようです。

急速充電口の位置も「サクラ」と共通です。上の写真は普通充電器につなげていますが、V2H機器を駐車場の奥に設置する場合、下の写真のようにケーブルを伸ばしてEVとV2Hを接続します。

 

バッテリー容量 20kWh
普通充電時間 約8時間(2.9kW)
※残量警告灯が点灯してから満充電までのおおよその時間
新車価格 256万8500円~313万1700円

 

 

【メルセデス・ベンツ】EQA

画像:メルセデス・ベンツ日本

 

メルセデス・ベンツは欧州車として初めて日本にV2H対応車種を導入したブランドです。なかでも、2024年4月に日本に導入された改良型の「EQA」8)は、日本の道路環境下でも取り回しのよいサイズ感をもつ、メルセデス・ベンツ最小となるEVです。

コンパクトSUVでありながら、アップデートによってバッテリー容量は70.5kWhに増量され、1回の満充電による航続距離は591kmに達します。なお、急速充電口は車両右側のリアフェンダー上部に設置されています。

 

バッテリー容量 70.5kWh
普通充電時間 約11時間50分(6kW)
※電池残量10%から100%までのおおよその充電時間
新車価格 775万円〜

 

 

【レクサス】RZ

レクサス

 

レクサス「RZ」9)は、バッテリーEV専用プラットフォームに基づくレクサス・ブランド初のEVです。「RZ450e」は新四輪駆動力システム「DIRECT4」を標準装備し、前後それぞれにモーターを配置しています。フロントモーターの最高出力は150kW、リアモーターの最高出力は80kWと、前よりのバランスになっています。2023年11月には前輪駆動モデル「RZ300e」が追加されました。

バッテリー容量は71.4kWhで、航続距離は最長599km。急速充電口は車両左側のフロントフェンダー上部に設置されています。

 

バッテリー容量 71.4kWh
普通充電時間 約21時間(3kW)
約12時間(6kW)
※充電警告灯の点灯から満充電までのおおよその時間
新車価格 820万円~880万円

 

 

【BMW】iX1

画像:BMW

 

「iX1」10)はコンパクトSUV「X1」のEV版です。車両価格669万円〜と、BMWのEVのなかでは比較的手が届きやすいモデルで、バッテリー容量66.5kWh、1回の満充電による航続距離は495kmと、EVとして十二分な基本性能をもっています。

以前までBMWのEVはV2Hに対応していませんでしたが、2024年8月に「iX1」「iX2」「i5」「i5ツーリング」「i7」「iX」の6モデルにV2H機能が搭載されることが発表されました。ただし、BMWは家庭への給電は「災害等による停電時に限られる」としています。

充電ポートは普通充電口が車両左側のフロントフェンダーに、急速充電口は車両右側のリアにそれぞれ設置されています。

 

バッテリー容量 66.5kWh
新車価格 669万円~737万円

 

【スペック確認はこちら!】
▶EV車種一覧ページ BMW「iX1」

 

【BYD】BYD DOLPHINdolphin

 

グローバル販売台数でテスラとしのぎを削るBYDは、日本市場向けに4車種のEVをラインナップしています。そのうち、もっとも価格が安いのが「DOLPHIN(ドルフィン)」11)です。

2025年4月にはラインナップが見直され、車両価格約299万円のエントリーグレードの「Baseline」を追加。また、上位グレードの「Long Range」も従来より33万円値下げされました。

 

バッテリー容量は「Baseline」が44.9kWhで、「Long Range」は58.56kWh。1回の満充電による航続距離はそれぞれ400kmと476kmです。V2Hに対応し、充電ポートは上の写真のように、車両右側のフロントフェンダー上部に設置されています。

 

バッテリー容量 44.9kWh/58.56kWh
普通充電時間 15時間/19.5時間(3kW)
7.5時間/9.8時間(6kW)
※満充電にかかる時間(理論値)
新車価格 299万2000円~374万円

 

 

【MINI】MINI COOPER

 

輸入車のなかでもとくに人気が高いMINIにおいて、その代名詞的存在であり、もっとも販売台数が多いのが「MINI COOPER(クーパー)」12)です。約10年ぶりとなる2024年のフルモデルチェンジに伴い、EVモデルもラインナップされました。

ベースグレードの「MINIクーパー E」と、よりスポーティで航続距離の長い「MINIクーパー SE」の2モデルが設定され、バッテリー容量は「MINIクーパー E」が40.7kWh、「MINIクーパー SE」が54.2kWhで、航続距離はそれぞれ344kmと446kmです。

同じグループのBMWでは6車種のEVに後からV2H機能が搭載されましたが、「MINI COOPER」をはじめ、MINIのEVは発売当初からV2Hに対応しています。充電ポートは車両右側のリアフェンダーに普通充電口、左側に急速充電口が設置されています。

 

バッテリー容量 40.7kWh/54.2kWh
普通充電時間 約6時間16分/約8時間27分(8kW)
※10-100%のメーカーによる実測値(参考値)
新車価格 495万円〜537万円

 

 

 

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【厳選3車種】V2Hに対応するPHEVは?

V2Hへの対応はEVの専売特許というわけではありません。前述のように最近はPHEVにも対応車種が増えており、以下の表のように、2025年8月時点で9車種の国産車のPHEVがV2Hに対応し、輸入車にもメルセデス・ベンツに対応車種があります。

〈表〉V2Hに対応する販売中のPHEV ※メーカー50音順

メーカー 対応車種
トヨタ ・クラウン スポーツ
・クラウン エステート
・アルファード
・ヴェルファイア
マツダ ・MX-30 Rotary-EV
・CX-60 PHEV
・CX-80 PHEV
三菱 ・エクリプス クロス PHEVモデル
・アウトランダーPHEV
メルセデス・ベンツ

・C 350 e
・E 350 e
・GLC 350 e 4MATIC
・S 580 e 4MATIC long

 

エンジン走行もできるPHEVは一般的にEVに比べてバッテリー容量が小さく、その分だけ蓄えておける電力量が少なくなります。そのためEVに比べると、PHEVは停電時などに家庭に電気を供給できる時間が短くなってしまうのは事実でしょう。

しかし、ガソリンが残っていれば、エンジンを始動して発電し、バッテリーに充電することができるというPHEVならではのメリットがあります。そうすれば供給時間を延ばすことも可能です(充電中はV2Hを使用できません)。

このように、V2Hに対応していれば、もともと利便性の高いPHEVの用途がさらに広がるわけですから、V2H機能を搭載しているに越したことはありません。上記車種のなかから代表的なモデルの国産PHEVをメーカーごとに1台ずつ紹介します。

 

【トヨタ】クラウン スポーツ

 

トヨタのPHEVは従来、急速充電に非対応のためV2Hにも対応していませんでした。たとえば、「プリウス」PHEVはV2Hに非対応ですが(※2)、トヨタはその理由を2点挙げており、1点目は「公共の急速充電スタンド 不足への配慮」、2点目は「AC外部給電機能(ヴィークルパワーコネクター)を設けているため、電化製品へ給電して利用することができる」と説明しています13)

災害時にはAC100Vの電気をスマホや家電に供給することができるので、V2Hまでは必要ないとの考え方でした。

※2:2019〜2022年式の「プリウスPHV」(バッテリー容量8.8kWh)はオプションでV2Hに対応しています

 

この考え方をある意味で転換し、PHEVのV2H対応車種の第1弾となったのが「クラウン スポーツ」14)です。4タイプが展開される「クラウン」シリーズのうち、もっともスポーティな個性をもつモデルで、当然ながら急速充電にも対応しています。

 

バッテリー容量は18.1kWhで、外部充電のみでEV走行が可能なEV走行換算距離(等価EVレンジ)は90km。V2H機能のほかにも、付属の「ヴィークルパワーコネクター」を普通充電口に差し込むことで外部給電コンセントとしても活用できます。

 

バッテリー容量 18.1kWh
普通充電時間 約5時間30分(3kW)
約3時間30分(6kW)
※満充電までのおおよその目安
新車価格 765万円

 

 

【マツダ】MX-30 Rotary-EV

 

10年余り前までマツダを象徴する代名詞となっていたのがロータリーエンジンでした。そのロータリーエンジンを搭載するシリーズ式PHEVとして発売時に話題を集めたのが「MX-30 Rotary-EV」15)です。新型ロータリーエンジンは発電のみに使われ、走行はすべてモーター駆動。EV走行距離は107kmですが、ロータリーエンジンによる発電でさらなる長距離走行にも対応しています。

なお、給電機能に関しては、災害時に17.8kWhのバッテリー満充電と燃料タンク満タンのエンジンによる発電を組み合わせ、約9.1日分(※3)の電力供給が可能としています。

 

※3:マツダの自社調べにもとづき、一般的な家庭での1日の使用電力量を10kWhとした場合の試算です。

 

バッテリー容量 17.8kWh
普通充電時間 約3時間50分(3kW)
約1時間50分(6kW)
※20%から80%まで
新車価格 435万6000円~494万2300円

 

 

【三菱】アウトランダーPHEV

 

「アウトランダーPHEV」16)は、PHEVのSUVとして先鞭をつけたモデルであり、同時にPHEVというカテゴリーを一躍世に知らしめた存在ともいえます。とくにアウトドアシーンにおける1500WのAC100Vコンセントの活用などは、「アウトランダーPHEV」からほかの車種へと広まった部分もあります。

2024年10月に登場した改良モデルは、バッテリー容量が従来の20kWhから22.7kWhへと約10%増加され、EV走行距離が従来の83〜87kmから102〜106kmへと大幅に向上しています。

もちろん急速充電やV2Hに対応しており、軽EVより容量が大きいバッテリーを生かした機能も変わらず充実しています。

 

バッテリー容量 22.7kWh
普通充電時間 約7.5時間(3kW)
※バッテリー残量表示の目盛が最低の状態から満充電まで
新車価格 526万3500円~668万5800円 

 

 

 

EVのバッテリーで、モビリティの新しい活用法を見出そう!

一般家庭でV2Hを導入するには、それなりのコストがかかるのは事実ですが、クルマとして使っていないときにもEVのバッテリーを有効活用できるというのは、モビリティの新しい活用法といえます。日常生活が与える環境負荷の低減、災害に備える安心感など、コストに見合った満足が得られることでしょう。

EVの購入を検討されているならば、ぜひともV2H対応についても考えていただきたいと思います。また、すでにV2H対応のEVを所有されているならば、V2H機器の導入も検討されてみてはいかがでしょうか。

 

※本記事の内容は公開日時点での情報となります

 

この記事の著者
山本 晋也さん
山本 晋也

1969年生まれ。1990年代前半に自動車メディア界に就職し、中古車雑誌編集長などを経て、フリーランスへ転身。2010年代からWEBメディアを舞台に自動車コラムニストとして活動中。タイヤの有無にかかわらずパーソナルモビリティに興味があり、過去と未来を俯瞰する視点から自動車業界の行く末を考えている。